ここから本文です

3月は円高、5月は売り… 季節要因に関する相場のアノマリーを解説

1/23(木) 20:00配信

マネーポストWEB

 新しい年を迎え、投資を始めてみようとする人もいるだろうが、初心者はまずどのような点に気を付けるべきだろうか。投資の世界には理論的に説明がつきにくいが、経験則として観測される値動きの規則性があり、それを「アノマリー」と呼ぶ。カリスマ主婦トレーダーとして知られる池辺雪子さんが、季節要因に関する主なアノマリーを紹介する。

 * * *
 為替相場や株式市場には「アノマリー」という特定の期間に見られる値動きの傾向があります。投資初心者の方は、アノマリーをいくつか頭に入れておくだけでも、取引に役立てることができるでしょう。

 まず、「3月は円高になりやすい」というのは、投資家の間でよく知られています。円高になりやすいひとつの理由は、主な日本の輸出企業が3月に本決算を迎えるにあたり、外貨ベースの売上を日本円に戻すフローが現れるためです。ドル売り/円買いやユーロ売り/円買いといった売買により、ドル円やユーロ円は一時的に急落することもあります。また、株式市場においても、企業の運用担当者が決算を前に利益確定や損失確定を行う傾向があるため、日本株が下落しやすいと言われます。

 4月には、決算のため一時的に決済したポジションを再度保有しようとする動きが見られるため、「4月の日本株は上昇しやすい」というアノマリーがあります。投資家の中には、3月で下落した株価を底値と考え、4月1日に押し目を拾おうと、機会的に株を購入するというトレードする人もいるそうです。

 5月には日本特有のゴールデンウィーク(GW)を迎えます。連休となるGW前はポジション調整が活発になり、市場も下落しやすいと言われています。海外勢はこのタイミングを狙い、先物で売りポジションを仕掛け、さらなる急落を狙うことも過去にはあったため、トレードする際には注意しておくとよいでしょう。

 また、5月は「セルインメイ(5月に株を手放せ)」という相場格言があるように、株式市場は下落しやすいと言われています。これは主な外資系企業が5月に本決算を迎えることが原因のひとつと言われています。外資系企業も日本企業と同様に、本決算を前に保有するポジションの利益確定や損失確定を行います。過去の値動きを見ると、外国人投資家は4月に日本株を買う傾向があり、本決算を前に相場を持ち上げ、状況を良くしたところで売り抜けようという目論見もあるかもしれません。

1/2ページ

最終更新:1/23(木) 20:00
マネーポストWEB

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事