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アーティスティックスイミング井村雅代HCが69歳でもエネルギッシュな理由【東京五輪】

1/23(木) 10:30配信

GOETHE

54年ぶりに東京に五輪が戻ってくる2020年。本連載では、オリンピック担当として東京五輪に向けた取材を続けるスポーツニッポン・木本新也記者が現場の'生の声'を届ける。メダルを目指す選手のスペシャルな思考や、大会開催の舞台裏とは――。第2回は、 アーティスティックスイミング(AS)日本代表・井村雅代ヘッドコーチがエネルギッシュな理由。

「日本は体が小さいだけでなく、体から出るエネルギーが弱い」

徳島で阿波踊りを踊り、空手の国際大会を視察した。ポップダンスやクラシックバレエのバーレッスンにも取り組んでいる。昨年7月の世界選手権(韓国・光州)後のアーティスティックスイミング(AS)日本代表の話である。東京五輪での巻き返しに向け、井村雅代ヘッドコーチ(69)は打てる手を打ちまくっている。

「開催国だから、世界選手権から大きく評価を変えることも可能だと思っている。空手も祭りも選手が空気を感じないといけないので、皆を連れて行きました」

世界選手権はチームのテクニカルルーティン(TR)、フリールーティン(FR)ともに、ロシア、中国、ウクライナに次ぐ4位。五輪はTRとFRの合計点でメダルを争う。井村ヘッドコーチはFRの予選を終えた時点で完敗を覚悟し、決勝は「的を射た強化のために何かを持ち帰らないといけない」と異例のスタンド観戦を敢行。プールサイドで演技を見なかったのは1978年の代表コーチ就任後は初めてだった。観衆に交じって出場全12組に熱視線を送り「日本は体が小さいだけでなく、体から出るエネルギーが弱い。何とかしないといけない」と弱点を痛感した。

世界選手権後、井村ヘッドコーチの動きは早かった。帰国から間もなく、東京五輪で採用するチームTRのテーマを「空手2020」に決定。銀メダルに輝いた2000年シドニー五輪と同じテーマで「'00年も空手をやり、好きなルーティン。空手は世界的な認知度も高く、日本が誇るべきもの。シドニーの時はスローテンポで今聞けば古い感じがするが、今回はアップテンポで新しい。格好いいクールな日本を表現できる」という勝負手だ。

昨年8月から新テーマの練習を開始。随所に突きや蹴りなどの動作が入っており、キレ味鋭い動きが特徴だ。最初の2ヵ月は週3回のペースで空手の“型“を特訓。師範を招き、道着も新調した。頻度は落としたが、現在も練習は継続しており、プールサイドで道着を身にまとい、正拳突きなどを繰り返している。昨年9月には井村監督以下、全8選手が空手プレミアリーグ東京大会を視察した。

足技のキレを増す目的でバレエのバーレッスンも導入。アップテンポの曲に対応するため、新たにポップダンスの講師も招いた。FRのテーマは世界選手権から変更せず「今日はお祭り!」を継続。昨年8月には徳島の祭りに選手を引き連れて参加して、演舞台で阿波踊りを舞い、現場の熱を体感した。

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最終更新:1/23(木) 10:30
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