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シャラポワが初戦敗退後、次は何かを語れず [全豪テニス]

1/23(木) 12:07配信

テニスマガジンONLINE

「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月20日~2月2日/ハードコート)」の大会2日目、女子シングルス1回戦。

オーストラリアン・オープン2020|トーナメント表

 グランドスラム大会の初戦負けはこれで連続4大会となったマリア・シャラポワ(ロシア)は、自分の将来に関する問いが出るのではと予測していたことだろう。しかし彼女は、答えを提供することができなかった。これは彼女にとって、オーストラリアン・オープンへの最後の旅となるのだろうか? 彼女は生涯グランドオスラム(キャリアを通じて4つの異なるグランドスラム大会で優勝すること)の一環として、2008年にメルボルンで優勝を遂げていた。

「わからないわ」とシャラポワは視線を落とし、頭を振りながら答えた。「わからない。12ヵ月の間に何が起きているか言うのは、私にとって難しい」。

 彼女はかつて1位だったWTAランキングを上げるため、レベルの低いサーキットを巡ろうと努めるのだろうか? オーストラリアン・オープン前には世界ランク145位にすぎず、それゆえ今大会の本戦に参加するためにワイルドカード(主催者推薦枠)を必要としたシャラポワは、第19シードのドナ・ベキッチ(クロアチア)に対する3-6 4-6の敗戦のあと350位以下に転げ落ちることが予見されている。

「ただ、わからないの。ここから先のスケジュールについては、まだ考えていないわ」

 月曜日の雨のせいで火曜日には96試合がつめ込まれることになり、あるコートでは7試合が組まれる始末だった。太陽は沈み、2020年初のグランドスラム大会では多くのことが起きていた。初戦でシャラポワとともに出口に向かうことになった者の中には、3度グランドスラム大会準決勝に進出している第12シードのジョハナ・コンタ(イギリス)、2019年フレンチ・オープンで4強入りした第21シードのアマンダ・アニシモワ(アメリカ)、男子では第20シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)もいた。

 シードの勝者の中には、グランドスラムのシングルスでロジャー・フェデラー(スイス)と同じタイトル獲得数「20」に至ることを目指す世界1位のラファエル・ナダル(スペイン)がいた。彼は1回戦でウーゴ・デリエン(ボリビア)を6-2 6-3 6-0で退けた。またグランドスラム大会優勝歴3回で第15シードのスタン・ワウリンカ(スイス)、フレンチ・オープン準優勝2回で第5シードのドミニク・ティーム(オーストリア)、第12シードのファビオ・フォニーニ(イタリア)、第16シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)も勝者の一角だった。

 夜の部では、第4シードでUSオープン準優勝のダニール・メドベージェフ(ロシア)が昨年の大会で8強入りしていたフランシス・ティアフォー(アメリカ)と対戦し、6-3 4-6 6-4 6-2で勝利をおさめた。また、第23シードのニック・キリオス(オーストラリア)はロレンツォ・ソネゴ(イタリア)に6-2 7-6(3) 7-6(1)でストレート勝ちした。

 32歳のシャラポワの長いキャリアを通し、グランドスラム3大会連続で1回戦負けを喫したのは初めてのことだった。彼女が2大会連続でグランドスラム大会1回戦負けを喫したことは一度あり、それは彼女がまだ10代で、グランドスラム・デビュー戦とその次で続けて初戦敗退した2003年のことだ。

 もう10年以上、治ったかと思えばまたぶり返す右肩の故障に苦しめられ、シャラポワはもはやかつてのような選手ではなくなった。問題のひとつはシンプルに肩であり、もうひとつは健康の問題のために試合数が不足していることだった。

 2019年シーズンの彼女は合計15試合しかプレーしておらず、戦績は8勝7敗だった。2年前のメルボルンで前年度覇者だったカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)を倒して4回戦進出という幸先のいい進撃を見せたあと、シャラポワは2019年の残りを5勝6敗で通り抜けた。

「敗戦の45分後に、自分が正しい軌道の上にいると言うのは難しいわ」と彼女はコメントした。「でも、自分を信じ続ける以外にそこから抜け出す方法はない。もし適切なすべてのことをやり、その上で自分を信じなかったら、それは悪い方程式だと思うから」。

 オーストラリアン・オープンで一度も2回戦を超えたことのない第19シードのベキッチに対してシャラポワは第2セットの出だしに4-1とリードして軌道を正したように見えていたが、そこから最後の5ゲームを連続で落とした。

「彼女はかつて同様、ボールを強く打っている」とベキッチは言う。そうかもしれない。しかしシャラポワは、特にフォア側でボールを自分の望むところに入れていない。彼女はフォアサイドだけで18本のアンフォーストエラーをおかし、これはベキッチのフォアとバック合わせたミスの合計17本よりも多かった。

「彼女はそのキャリアで、いくつかの素晴らしい成績を挙げた。その労働倫理は驚くべきだわ。彼女のオフシーズンのトレーニングを見たけれど、彼女は本当にハードワークを積んでいる」とベキッチは敬意を表した。

 べキッチはシーズン前に、シャラポワといっしょに練習を行っていた。「だから、彼女の結果は今に出ると思う」。

 そうかもしれない。そして、そうではないかもしれない。もちろんシャラポワ自身を含め、誰にもわからないことだ。

「やってきたトレーニングに関して言えば、ええ、私は正しいことをすべてやった。私はすべての適切な練習を行った。でもそれらすべてのことをやったとしても、それが1回戦、3回戦、あるいは決勝で勝利を保証する訳ではない。それがテニスというものなのよ」と彼女は語った。

「だからこそ、チャンピオンになるというのはこれほどまでに特別なことなの。たった一度であってもね」

(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)

最終更新:1/23(木) 12:07
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