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英バーバリーの最新決算、香港の売上減を中国本土がカバー

1/23(木) 11:30配信

Forbes JAPAN

英国のラグジュアリーブランド「バーバリー(Burberry)」は1月22日、2019年度第3四半期(9月~12月)の決算を発表し、売上は3%増の9億4000万ドル(約1033億円)だった。民主化デモの影響で香港での売上は減少したが、中国本土での業績は堅調で、同社は2020年の売上見通しを引き上げた。

バーバリーは2020年の通期売上が1桁台前半の伸びになると予想しているが、最も重要な市場である中国での新型肺炎の感染拡大を懸念材料にあげた。同社にとって香港市場での売上は、かつて全体の8%を占めていたが、長引く民主化デモの影響でここ数カ月は、半分まで低下したという。

バーバリーは2020年、中国市場への注力を続けていくという。昨年、中国の旧正月のイベントを成功させた同社は、2020年の秋冬コレクションのランウェイショーを4月に上海で開催する予定だ。バーバリーは中国のテック大手、テンセントと共同で深センに「ソーシャル・リテール・ストア」を開設しようとしている。

中国で感染者数が拡大中の新型コロナウイルスへの懸念から、21日の株式市場では旅行やラグジュアリーセクター株の売りが相次ぎ、翌22日にバーバリーの株価は3.71%の下落となった。

スターデザイナーのリカルド・ティッシ(Riccardo Tisci)がチーフクリエイティブオフィサーに就任後、バーバリーは中国での売上を飛躍的に伸ばし、レザーウェアも強化した。欧州や中東、インドやアフリカでの売上も伸びたが、米国でのセールスは横ばいとなっている。

バーバリー・グループCEOのマルコ・ゴベッティは決算発表の声明で、「新たなコレクションが力強い成長を牽引し、今四半期も好調な業績を維持できた。今後もクリエイティブなビジョンで消費者を魅了していく。市場のマクロレベルでは不確定要素もあるが、自社の戦略に自信を持ち、2020年のミッションに取り組んでいきたい」と述べた。

米中の貿易交渉の先行きに明るい兆しが見える一方、新型コロナウイルスの感染拡大への懸念から、欧州のラグジュアリー関連銘柄の株価は今週、下落した。ヨーロッパのラグジュアリーセクターでは21日、約150億ドル相当の時価総額が消し飛んだ。著名ブランドにとって中国は今や、最大の市場となっている。

2002年から2003年にかけて、SARSと呼ばれるコロナウイルスが猛威をふるった際にも、アジアの小売業やレストラン、ホテル業界は深刻なダメージを受けていた。その後の約17年で、ラグジュアリー市場における中国の存在感は飛躍的に高まった。

Isabel Togoh

最終更新:1/23(木) 11:30
Forbes JAPAN

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