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2020年は「日本株が米国株よりも有望」は本当か

1/23(木) 5:16配信

東洋経済オンライン

 2020年の世界の株式市場は、波乱の幕開けになるかと思われたが緊迫化したアメリカ・イラン情勢が一服。その後の米中貿易協定の第1段階合意などを経て上昇基調が続き、アメリカ、ヨーロッパの主要株価指数は1月中旬に史上最高値を更新した。年初に大幅安で始まった日本株市場も落ち着き、日経平均株価は昨年12月中旬とほぼ同水準の2万4000円付近で推移している(1月22日の終値は2万4031円)。

■2020年の「日本株の逆襲」はあるのか? 

 日本株の値動きは、アメリカを中心とした海外株の動向次第となっている。こうした中で、2020年末までの株式市場を考えると、アメリカ株の高値更新が続き割高感が意識され、一方出遅れている日本株にむしろ上昇余地が期待できるとの、一部の市場関係者の見方を聞いた。2018、19年と2年連続で、日本株が、アメリカ株を大きくアンダーパフォームしたため、割安に見えることは確かである。

 2020年の世界経済の成長率が高まり、世界的な株高となれば2年連続でアメリカ株に負け続けた日本株がアウトパフォームする展開はありうる。日本株は、先進国株というよりは中国などの新興国株と同様に位置付けられており、投資家のリスク選好姿勢が強まった時に上昇し易いと言える。ただ、これらの理由で、2020年の日本株に強い期待は抱き難いと筆者は考えている。まずは、2020年の世界経済については、筆者は回復が続くとみているが、そのペースは緩やかにとどまると予想する。

 また、日本株のパフォーマンスが、アメリカ株を大きく上回ったのは2013年、2015年だった。この2年の特徴は、為替市場においてドル円が円安基調で推移したことである。この時と同様、2020年に円安ドル高が進めば、日本の企業業績全体が改善し、日本株がアメリカ株をアウトパフォームするだろう。

 筆者は2020年のドル円相場は、これまでのレンジが大きく変わる可能性は低いとみている。2017年から約3年にわたりドル円は110円を挟んだ推移が続き、近年変動率が低下し2019年には110円前後での極めて狭いレンジでの膠着相場が続いた。同様の膠着相場が2020年も続くか様々な見方があるだろうが、この点は別の機会に考えを述べたい。

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最終更新:1/23(木) 11:29
東洋経済オンライン

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