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全日の脇役からスターへ。ジェイク・リーの 葛藤と人生を変えた出会い

1/23(木) 6:20配信

webスポルティーバ

人間はだれしも、変わりたいと願う生き物である。しかし多くの人が、その術(すべ)を知らない。変わりたい、もっと違う自分になりたい──そう切望しながら、なんら変わることなく日々が過ぎていく。全日本プロレスのジェイク・リーもそうだった。

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 2016年10月にインタビューした時、悩み、もがいているだろうことがひと目でわかった。「自分のためにという感情がどんどん芽生えてきた」「隣にいる三冠チャンピオンを超えてやる」といった前向きな言葉を口にするも、その目はどこかうつろで、諦めのようなものを含んでいた。

 それが、どうだろう。昨年9月に開催された王道トーナメントで、エース・宮原健斗を破り、見事優勝。続く三冠ヘビー級選手権試合では、惜しくも宮原に苦杯を喫したものの、宮原は試合後のマイクで「ジェイク・リーはスターだ。全日本プロレスにはスターがふたりいる」とジェイクの快進撃をたたえた。

 技の数も増えた。表現力も増した。そしてなにより、全身から放つミステリアスなオーラに、誰もが目を奪われる。この3年間で、ジェイク・リーというレスラーはいかにして葛藤を乗り越え、変化したのだろうか。  ジェイク・リーは3年前のインタビューを振り返り、「すごい焦った口調でしたよね」と笑う。

「自分はこうで、ああで、とプロモーションしなければいけないと思い込んでいた気がします。自信は芽生え始めてきていたとは思うんですけど、自分に言い聞かせていた部分がありました。目の前のことを必死でやらないと前に進めないというのは、当時の自分もわかっていたつもりです。そういう時期だったのかなと思います」

 2017年7月、膝のケガで長期欠場することになる。手術の直後、真っ先に電話をかけたのが武道家の倉本成春だった。ジェイクは倉本のことを「僕の人生を変えた人」と話す。出会いは大学3年生の時。重量挙げの世界大会にも出場していたジェイクだが、力比べをした時に倉本に指一本で負けた。その時の衝撃が忘れられず、ケガを機に彼の元を訪れたのだ。欠場中、倉本から武術の心得を学び、ジェイクのなかで強さの定義が変わったという。

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最終更新:1/23(木) 12:07
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