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痴漢データは情報量がカギ。目指すはユーザー100万人

1/23(木) 10:56配信

日経ARIA

安定も、確かな地位もあるのに新しい一歩を踏み出したARIA世代の起業家にお話を聞くこの連載。今回は、痴漢が発生した場所や被害状況がひと目で分かるウェブサイト「痴漢レーダー」を2019年に開設したITベンチャー「キュカ(QCCCA)」社長の禹(う)ナリさんです。事業成功のカギを握るのは、ユーザーから寄せられる、被害や目撃情報の多さ。そのためには、2020年の年末までにユーザーを「100万人」獲得したいといいます。それは、決して荒唐無稽な夢物語ではありません。「#MeToo」運動など、女性たちが声を上げる社会の流れを追い風に、一気に普及を図ります。

【関連画像】「警視庁のデータや、被害に遭った人のつぶやきなどツイッターの情報を活用することにもトライし始めています」

(上)不審者を見える化する「痴漢レーダー」生んだ40歳の決断

(下)痴漢データは情報量がカギ。目指すはユーザー100万人 ←今回はココ

●明日会社がつぶれてもおかしくない!? 不安との闘いで弱気にも

―― 実際に起業してみて、予想外だったことはありますか?

禹ナリさん(以下、敬称略) 新しいことに挑むときは不安が伴うものです。でも私の場合、これまで何度も新しいプロジェクトを立ち上げる経験をしてきたので、「自分は変化に強い」と思っていたし、自信もあった。でも、いざ起業をしてみると、やらなければいけないことや決断すべきことがあまりに多くて、頭がいっぱいに。しかも、明確な正解があるわけではないので、すべてが手探り状態です。とはいえ、一つひとつが大事な意思決定なので、気を抜くわけにもいきません。明日会社がつぶれたっておかしくないわけです。常にいろんな不安との闘いで、弱気になってしまうこともありました。

―― 行き詰まったときは、どうやって気持ちを立て直していますか?

禹 ゴールが明確で、しかも簡単なタスクをどんどんこなすようにしています。例えば、事務処理や経費の精算などです。ToDoリストを次々とクリアすると、小さな成功体験を積めますよね。すると達成感が得られて、自然と気持ちが上がってきます。そのうえで、もう一度大事な問題に向き合うと、不思議と答えが出てくるんですよ。

―― 小さな成功体験で、自信を取り戻すわけですね。

禹 ずっと考え込んでいると悩みが迷宮化して、自分の決断がすべて間違っているんじゃないかと疑心暗鬼になってきます。そんな状態では、良いアイデアも出てこないし、自信を持って意思決定ができませんよね。そうならないために、1~2時間考えても答えが出ない場合は、悩むことをいったんやめて、簡単なタスクをこなして頭を切り替えるんです。

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最終更新:1/23(木) 10:56
日経ARIA

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