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アマゾン、音楽配信でアップルに迫る

1/24(金) 12:00配信

JBpress

■ 利用者数を初公表、2強を脅かす存在に

 米アマゾン・ドット・コムは1月22日、音楽ストリーミング配信サービス「Amazon Music」の世界利用者数が5500万人を超えたと明らかにした。

 米国や英国、ドイツ、日本では利用者数が1年前に比べて約50%増加したという。同社にとって比較的新しい市場であるフランスやイタリア、スペイン、メキシコなどでは2倍以上に増えたとしている。

 アマゾンが音楽配信サービスの利用者数を公表したのは、これが初めて。これまでこの分野で後発である同社は、競合大手の足元にも及ばないとみられてきた。

 しかし、ここに来て急速に利用者数を伸ばしており、先行するスウェーデンのスポティファイと米アップルを脅かす存在になりつつあると、英フィナンシャル・タイムズなどの海外メディアは伝えている。

■ アマゾンは米国で最も成長著しい

 ロイター通信によると、スポティファイの有料会員数は2019年9月時点で1億1300万人、アップルの「Apple Music」は同6月時点で、無料体験も含めて約6000万人。首位のスポティファイは、広告モデルの無料サービスも提供しており、そちらの利用者数は約1億4000万人。

 アマゾンのサービスの規模は首位のスポティファイと比べると依然小さい。しかし米市場調査会社のeマーケーターは、アマゾンの音楽配信は米国で最も成長が著しいと報告している。eマーケーターによるとアマゾンの強みは、有料会員プログラム「プライム」とAIスピーカー「Echo」。自社のサービスや端末の利用者に特典を付けるなどして、幅広い料金プランを用意。顧客の囲い込みを図っているという。

 アマゾンは昨年(2019年)9月、高音質の音楽配信サービスを米国や日本、英国、ドイツで始めた。11月には、それまでEchoシリーズの利用者に提供していた無料版サービスをアップルの「iOS」や米グーグルの「Android」、パソコンの利用者にも広げた。これにより同社の音楽配信は次の5つがそろった。

 (1)「Amazon Prime Music」:約200万曲。プライム会員特典(追加料金なし)

 (2)「Amazon Music Unlimited」:約5000万曲。月9.99ドル(プライム会員は同7.99ドル)

 (3)「Amazon Music Unlimited(端末1台)」:約5000万曲。月3.99ドル(Echo/Fire TVの1台のみで利用可能)

 (4)「Amazon Music HD」:CD音質と同等のHD楽曲が約5000万曲、より高音質のウルトラHD楽曲が数百万曲。月14.99ドル(プライム会員は同12.99ドル)

 (5)「Amazon Music Free」:広告付き無料版。数千のステーション

■ ストリーミングの隆盛がアマゾンを後押し

 アマゾンは多様な選択肢を用意し、音楽配信市場で攻勢をかけているが、 昨今のストリーミングサービスの隆盛も同社の躍進に貢献しているようだ。

 国際レコード産業連盟(IFPI)の世界レコード(録音)音楽販売統計によると、2018年のストリーミングサービスの売上高は、前年比34%増の89億ドル(約9800億円)となり、レコード音楽全売上高の47%と、ほぼ5割を占めた。

 また、全米レコード協会(RIAA)のレコード音楽販売統計によると、昨年上半期におけるストリーミングサービスの売上高は前年同期比26%増の43億ドル(約4700億円)で、米国レコード産業全体の80%を占めた(ドイツ・スタティスタのインフォグラフィックス)。

小久保 重信

最終更新:1/24(金) 12:00
JBpress

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