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タピオカは冬を越せない。続々閉店で夏の行列が嘘のよう…

1/24(金) 8:54配信

週刊SPA!

ブームは終わるも、2025年に再来?

 淘汰が進むタピオカブーム。今後どうなっていくのだろうか。「デッドラインはタピオカ専門店を謳っているかどうか」と指摘するのは中山氏。

「タピオカのみを看板に掲げているお店は厳しい。タピオカ店の代表として急速に店舗数を拡大した『ゴンチャ』が挙げられますが、実はタピオカ専門店ではなく、カスタマイズできる台湾茶専門店。タピオカブームはこのようなアレンジティーにシフトすると言われています。タピオカはメインの存在ではなくトッピングとしてサブの位置になっていくでしょう」

 実際に、タピオカ専門店であったがから揚げや韓国チキンを提供するなど、生き残るためのチキンレースを繰り広げる例もある。

 山瀬氏も「タピオカ専門店は原宿・渋谷などの超一等地の店舗を除き消えていく」と言うが、一方で地方では商機があるとか。

「地方なら今からでも競合を避けて出店すればヒットの可能性はあります。でも長持ちはしないので、儲けたらサッと撤退するのがいいでしょう。賢い経営者はタピオカブームが終わる前提で店をつくり、投資回収して利益が出たら1年以内に撤退か業務変更を行います」

 地方の盛り上がりはまちまちだ。札幌の女性は「多少客足は落ち着いたけどまだ人気はあるし、あの容器を持ち歩いている人も見かける」と話すが、名古屋の女性は「有名店は並んでいるけど、全体的にブームは過ぎた。店によるかな」、熊谷の女性は「無料配布のときは盛り上がったけど最近は並んでない」と、地方によっては衰退期に入っているようだ。

 しかし、11年以上タピオカを追い続ける梅村氏は、タピオカの未来に期待を寄せている。

「現在が第3次ブームと言われるように、今までもタピオカブームは何度も終わっては復活しているんですよ。だから昨年夏のような爆発的な人気はなくなっても、周期でいえば2025年くらいにまたタピオカがくるんじゃないかと考えています」

 冒頭の年越し営業の店に来店した10代のカップルは「ブームとか関係なくおいしいから飲む。フツーに好き」と話していた。

 タピオカはこの冬を越せずとも、忘れた頃に何度でもよみがえる……かもしれない。

【梅村実礼氏】
元タピオカ店店員のタピオカナビゲーター。愛飲歴11年、累計1300杯以上。海外事情にも精通。著書に『#タピオカコレクション』(一迅社)

【山瀬智彦氏】
WEBサイト「みんなの飲食店開業」編集長。飲食店コンサルタントとして、主に新規事業進出の相談・サポートを実施。実績1200社以上

【中山秀明氏】
フードアナリスト兼内食・外食のトレンドに詳しいグルメライター。TVや大手企業サイトのコメンテーターなど幅広く活動する

<取材・文・撮影/週刊SPA!編集部>
※週刊SPA!1月21日発売号より

日刊SPA!

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最終更新:1/24(金) 8:54
週刊SPA!

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