ここから本文です

「ベゾスのようになるな」世界驚愕の情報漏洩から学ぶ「携帯を守る方法」

1/25(土) 15:00配信

クーリエ・ジャポン

信用、信頼が落とし穴?

大手ネット通販アマゾンの創業者で、米紙「ワシントン・ポスト」のオーナーでもあるジェフ・ベゾス。

そんなベゾスが最近、サウジアラビアからハッキングされていたとして騒動になっている。

米紙「ニューヨーク・タイムズ」は、以下のように報じていた。

「ジェフ・ベゾスの携帯電話へのフォレンジック分析によって、『高い確率で』彼の携帯がハッキングされていたことがわかった。ベゾスはサウジアラビアのムハンマド皇太子のものと思われる通信アプリWhatsApp(ワッツアップ)のアカウントから送られた動画を受け取ったことでハッキングされていた」

「ワシントン・ポスト紙のオーナーでもあるベゾスは2018年にその動画を受け取り、それから彼の携帯は異常に大きなデータを送り始めるようになった」

そしてこう指摘する。

「ムハンマド皇太子からのメッセージならベゾスが疑いをもたないことを利用された、と携帯の調査担当者は言う」

これは、最近のサイバー攻撃の手口のひとつだ。知り合いの携帯やメールアドレスからのメッセージは疑うことなく開けてしまい、添付された動画などのファイルを怪しむことなく見てしまう。だが、その動画やファイルにはマルウェア(不正プログラム)が埋め込まれており、そこから攻撃者は標的のシステムなどに入り込んで、情報を盗んだりするのである。

今回のベゾスのケースは複雑な事情が絡んでいる。

米ニュースサイト「ヴォックス」によると、ベゾスは2019年1月に長年連れ添った妻と離婚したが、その後にテレビ司会者の女性と不倫をしていたことが表面化したという。米タブロイド紙「ナショナル・エンクワイアラー」が不倫の詳細を暴露し、ベゾスの携帯電話のプライベートなメッセージまで報じたのだ。そのためベゾスは個人的に調査チームを立ち上げ、メッセージがどう流出したのか調査を開始していた。

この流れでサウジアラビアの関与が浮上していたのだが、そこにはさらにこんな背景がある。

「ワシントン・ポスト」のコラムニストだったサウジアラビア人ジャーナリスト、ジャマル・カショギは、2018年10月にトルコ・イスタンブールのサウジアラビア領事館内で殺害された。米TV「CNBC」によれば、ムハンマド皇太子はカショギ殺害の一件の動向を知るために、「ワシントン・ポスト」のオーナーであるベゾスの携帯にワッツアップを使ってハッキングをおこなったという。

しかも、英紙「ガーディアン」は、ムハンマド皇太子と「ナショナル・エンクワイアラー」の幹部が近い関係であることを指摘。そこから不倫情報が「ナショナル・エンクワイアラー」に流れたのではないかと示唆している。

米TV「CNN」によれば、こうした流れを受けて、「カショギの問題などを調べている国連の調査員」が「ベゾスの携帯にスパイウェアを送り込むのにムハンマド皇太子のワッツアップアカウントが使われた件」について調査を実施するよう声をあげているという。

ベゾスとサウジについては、国連も絡んでまた一悶着ありそうだ。

そんななか、米ラジオ「NPR」は、「ベゾスのようになるな。ハッカーから携帯電話を守る方法」という記事を掲載している。その方法を何点か紹介したい。

①怪しいアプリをダウンロードしないこと。
②OSのアップデートを常に行う。
③怪しいリンクやファイルをあけない。
④海外では特に公共のWiFiの利用に警戒すること。

こういう攻撃は誰にでも起きうる。スマホや携帯を持つ人には特に注意してもらいたい。

Toshihiro Yamada

最終更新:1/25(土) 15:00
クーリエ・ジャポン

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

Yahoo! JAPAN 特設ページ