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ノロ感染と誤解 我慢してはダメな危険な下痢・吐き気

1/25(土) 7:47配信

NIKKEI STYLE

ノロウイルスをはじめとしたウイルスの感染によって起こるウイルス性胃腸炎。吐き気や腹痛に加え、激しい下痢が起こるが、放っておいても自然に治る病気なのであわてることはない(前回記事「ノロに感染? 急な下痢、受診の見極め方と対処法」参照)。しかしときには、ウイルス性胃腸炎とは似て非なる病気ということもある。前回に続き、感染症に詳しい総合診療医・感染症医の岸田直樹さんに、放置してはいけない「危険な下痢・吐き気・腹痛」を聞いた。
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岸田さんによると、ノロウイルスなどで起こるウイルス性胃腸炎は「放っておいても自然に治る『おなかの風邪』」。抗菌薬はウイルスに効かないし、対症療法は症状を緩和するだけなので、あえて医療機関を受診する必要はないという。特に「下痢・吐き気・腹痛」の3症状がそろっているとき、水っぽい下痢が出るときはウイルス性胃腸炎の可能性が高いので安心していい(詳しくは前回記事「ノロに感染? 急な下痢、受診の見極め方と対処法」をご覧ください)。

しかし、一見ノロウイルスなどのウイルス性胃腸炎に見えても、医療機関に行った方がいいケースもある。ときには深刻な病気が隠れていることだってある。そこで今回は、受診すべき「危険な下痢・吐き気・腹痛」とはどんなものか、岸田さんに具体例を挙げてもらった。

■(1)黒色便・血便が出る

下痢はウイルス性胃腸炎の代表的な症状だが、その「色」には注意する必要がある。血が混じっている便や真っ黒な便が出ている場合、軽く考えない方がいい。消化管から出血している可能性が高いからだ。

「はっきりと血の色が見える血便は小腸や大腸からの出血、黒い便は胃や十二指腸など上部の消化管から出血していると起こります。血液が降りてくる間に長時間胃酸や酵素、腸内細菌などに触れることで黒くなるのです。いずれにせよ、消化管から出血している可能性が高いので、ただのウイルス性胃腸炎ではない。すぐに受診するべきです」(岸田さん)

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最終更新:1/25(土) 7:47
NIKKEI STYLE

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