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年収1000万円で新卒採用 就活生に企業が問う力とは

1/25(土) 7:47配信

NIKKEI STYLE

「年収1000万円で入社しませんか」。最近新卒採用でこうした高額な収入をうたう会社が増えてきた。一部の優秀学生にしか関係ない話と捉えられるかもしれないが、実はそうではない。日本企業で働こうとする就活生、いや既に働いているビジネスパーソン全員にあることを投げかけているのだ。就活探偵団が調べてみた。
2019年、回転ずし大手のくら寿司が打ち出した「エグゼクティブ新卒採用」。幹部候補生には新卒でありながら年収1000万円を提示したことで、大きな注目を集めた。同社の有価証券報告書によると、従業員の平均年齢は30.4歳、平均年間給与は約450万円。年収1000万円はこの2倍以上で、外食産業では破格の待遇だ。

■有名大から多数応募

昨年6月から応募を受け付けこれまで約200人の応募があったという。その中には東京大や早稲田大など「これまで少なかった有名大も多数あった」(岡本浩之執行役員)。書類審査やウェブ選考でふるいにかけたほか、途中で辞退する学生もいて、実際に1次選考までたどり着いたのは20人。
応募要件は英語能力テスト「TOEIC」のスコアが800以上。会計知識も必要だという。面接では「発想力や独創力を深掘りして聞いた」(岡本執行役員)。数人に内定を出したという。
同社では店舗の海外展開を強化していてグローバルに働ける人材を欲している。これまでは優秀な店長経験者を異動させたり、中途採用で外部から調達したりして対応してきたが限界があった。
幹部候補生は入社後、店舗に配属される。その後、本社の広報や宣伝などの専門部署でも経験を積み、2~3年後に海外展開などを手がける花形部署の企画部門に配属されることを目指す。
これとは別に2020年春入社では通常ルートで約200人が入社する。年収に差があると一般で入った同期社員からは妬まれそうだが「妬みをはねのけるような鋼のメンタルを持つような人でなくてはグローバル競争に勝ち抜けない」(岡本執行役員)と話す。

国税庁によると、日本のビジネスパーソンの平均年収は約440万円。年収1000万円を超える人はわずか5%しかいない。日本企業は年功序列が基本のため、新卒学生が含まれる20~24歳に絞ると267万円にとどまる。
ディスコが学生向けに実施した調査によると、就職先企業を選ぶ際に重視する点(複数回答)として「給与・待遇が良い」を挙げたのは44%と「将来性がある」(48%)に次いで高かった。学生を取材すると「将来、年金がきちんともらえるか不安だから、できるだけ給与の高い会社に入りたい」(私大男子)といった意見が聞かれる。
こうした声に応えるかのように、優秀な学生を確保しようと高額な待遇を打ち出す動きが広がっている。NECはIT人材を確保する目的で、新卒でも学生時代に著名な学会での論文発表などの実績があれば1000万円超の報酬を支給する。

眼鏡専門店のオンデーズ(東京・品川)は一律だった初任給を廃止し、学生時代の接客アルバイトの実績など個々の入社時点の能力や実績を反映させる新たな制度を20年4月に導入。年収は最大で600万円を提示する。20年卒採用では2~5人が対象になる見通し。
誰もがうらやむ特別枠採用。実際入社する人はどんな人なのか。いち早く制度を取り入れたヤフーを訪ねた。

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最終更新:1/25(土) 7:47
NIKKEI STYLE

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