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浜崎あゆみさん出産 主体的な「シングルマザー」が増えた背景とその特徴

1/25(土) 8:10配信

オトナンサー

 歌手の浜崎あゆみさんが、出産していたことを発表して話題を呼びました。浜崎さんは、1月1日の深夜にファンサイトで出産を発表。一部報道によると、子どもの父親は年下の一般男性と言われています。

 出産は昨年11月ごろと見られていますが、わずか1カ月後の大みそかには、カウントダウンコンサートで激しいパフォーマンスを披露していたことも大きな話題となりました。子どもの父親と結婚する予定はないとのことで、シングルマザーとして1人で子どもを育てていく道を選択したようです。

 浜崎さんのような事例の背景について、弁護士として多くの男女問題を扱ってきた筆者の立場から解説します。

変わりつつあるシングルマザーのイメージ

 シングルマザーと聞くと、「事情があって離婚し、1人で子育てしている人」というイメージを抱く方もいるかもしれませんが、最近は結婚しないまま出産する人も増えています。浜崎さんの他にも、安藤美姫さん、道端カレンさんなどがこのパターンに該当し、あえて結婚せずに出産する道を選んでいます。

 筆者の経験では、最近は30代後半以降の女性を中心に、このような出産を主体的に選択する女性が増加している印象を受けます。その特徴や背景はどのようなものでしょうか。

「結婚しなくても大歓迎」の時代

「結婚せずに出産」というと、周囲の反対を押し切って出産に踏み切るというのが、テレビドラマなどでよく見かけるイメージだと思います。しかし、最近は、周りの家族や友人たちも反対することなく、むしろ最初から応援しているというケースが非常に多いです。

 なぜ反対されにくくなってきたのかというと、世間の家族観が変化してきていることに加えて、30代後半くらいの女性の親御さんたちは、娘に対して寛容になりやすいということが挙げられます。

 娘さんが若いときは、「早くいい人と結婚してほしい」と考える親御さんが多いと思います。それが30代後半になると、「相手は気にしないからせめて孫の顔は見たい」と思うようになり、さらに時間がたつと「結婚しなくていいから子どもだけでも産んでほしい」と思うようになります。

 そのタイミングで娘に子どもができて、結婚をしないで1人で育てるつもりとなると、親としては反対よりも応援する気持ちが強くなってくる傾向があります。そもそも、大事に育ててきた娘がいざ結婚となると、親は「相手に不倫されたらどうしよう」「DVをされて娘や孫がけがをしたらどうしよう」などと、さまざまな不安を抱くものです。

 結婚せずに出産するのであれば、相手の男性に対するそうした心配もなくなります。一昔前だと「離婚して戻ってきても大歓迎」と言われていたのが、今では「結婚しなくても大歓迎」に変わってきたのです、

 筆者が最近受けた法律相談で、妊娠中の女性が親御さんに付き添われてやって来て、「結婚しないで1人で育てたいけれど、子どもが困ることはないだろうか」とおっしゃったケースがありました。親御さんも反対はせず、娘の決断を応援したいというスタンスを取っています。

 最近まで、結婚せずに出産する女性からの相談はどれも「養育費をもらいたい」「子どもを認知してほしい」という内容でした。逆に今は、「子どもの父親に『養育費を払うから子どもに会いたい』と言われたらどうしよう」という相談もあるほどです。

 このように、結婚せずに出産する最近のケースでは、子どもの父親に養育費を請求しない人が増えているのも特徴です。以前に比べ、仕事に就き経済的に自立する女性が増えており、自身の収入だけで子どもを育てていける人が、そのような出産を選ぶようになっているということでしょう。

 また、夫がいない分、両親が子育てに協力する必要がありますが、シングルマザーの親御さんに限らず今の時代の60、70代はまだまだ元気な年齢です。幼稚園の送り迎えは祖母が、習い事の送り迎えは祖父が、食事の支度は母親も含めた持ち回りで――という具合に、それぞれの負担を抑えつつ子育てを分担していくことができます。

 子育てに積極的に参加することに不満を感じず、子育てに参加したいという意欲が強いのもこのような親御さんたちの特徴で、孫の授業参観や保護者面談にも普通に参加する人がたくさん見受けられます。

「とにかく迷惑をかけないので1人で産ませてほしい」「1人で育てさせてほしい」という思いが出発点になっていますが、離婚の場合とは異なり、父親と子どもを一生会わせないというわけではなく、お互いが会いたくなったらそのときに会えばいいというスタンスの人が多いです。

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最終更新:1/25(土) 14:51
オトナンサー

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