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「偽物は掲げたくない」ドジャースは屈辱の称号に興味なし アストロズに怒りも“正々堂々”シーズンへ

1/26(日) 12:27配信

ベースボールチャンネル

当時のアストロズ投手が謝罪「ルール違反をしていた」

 オフに新たにシカゴ・ホワイトソックスと契約を結んだダラス・カイケル投手が、2017年~2018年に当時所属していたヒューストン・アストロズでサイン盗みが行われていたというMLB機構の調査結果を受けて謝罪した。そして、2017年にワールドシリーズで対戦したロサンゼルス・ドジャースの選手たちは一様に「世界一」の称号を受け取らないという意思を表明している。米スポーツ専門サイト『ESPN』が25日(日本時間26日)、伝えた。

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 アストロズは2017年から2018年にかけて、首脳陣が主導となってビデオ解析の上で「サイン盗み」をしていたことがMLB(メジャーリーグ)機構の調査によって判明。これを受けて、当時のジェフ・ルーノーGMとA.J.ヒンチ監督が1年間の出場停止処分(のちに球団が解雇)、2年間のドラフト1巡目と2巡目の指名権はく奪、罰金500万ドル(約5億5000万円)と厳しい処罰が下された。今のところ、選手たちへの処分はないとされている。

 一連の騒動の中、当時アストロズに所属していたカイケルが公の場で「何よりもまず、謝罪が必要だと思う」とサイン盗みについて初めて謝罪。「ルール違反をしていたかと言われれば、そうだった」と語った。アストロズで2015年に20勝を挙げ、サイ・ヤング賞を獲得した左腕の言葉を、米メディアは一斉に報道している。

 一方、同サイトは2017年にアストロズとワールドシリーズで対戦し敗退したドジャースについて、選手たちのそれぞれの思いを伝えた。そしてそれは、多くの人がアストロズに対して不満を表明するものだったが、その上で実質的に全てのメンバーが「(繰り下がりで)世界一を与えられることに興味がない」と語っているという。

指揮官は「イライラ」打ち込まれ批判浴びた投手たちを思いやる

 三塁を守り、打線でも中軸を担っていたジャスティン・ターナー内野手は「トロフィーは欲しくない」と語り、「スタジアムに“偽物”のバナー(旗)は掲げたくないんだ。自分たちはワールドシリーズで勝つことができなかった。だからそれは望んでいないよ」と、あくまでシリーズで敗れたにもかかわらず、今さらその称号を受け取る意思はないとの姿勢を示している。

 また、ターナーは「我々は2020年のシーズンに向けて準備をし、“正しい方法”で戦いながらそれ(ワールドチャンピオンの称号)を手に入れたい。(ワールドシリーズで勝ったら)フィールドでシャツを着て、帽子をかぶり、誰かがMVPになって車をもらい、ロッカールームでシャンパンファイトをして、チャンピオンリングの大きさを調整する。そしてロサンゼルスのダウンタウンでパレードを行う。“正しい方法”でね」と、正々堂々ということを強調しながら、改めて1988年以来遠ざかっているワールドシリーズ制覇を目標に掲げた。

 ドジャースを指揮するデーブ・ロバーツ監督は、アストロズのサイン盗みについて「イライラする」と怒りをあらわにしながら、「クレイトン・カーショウ、ダルビッシュ有(現シカゴ・カブス)、ケンリー・ジャンセンにとっては特に気分が悪いだろう」とコメント。当時ワールドシリーズで打ち込まれ、多くの批判を浴びた投手たちを思いやっている。

 これまでに、アストロズのサイン盗みに関連して、当時アストロズのベンチコーチを務めていたアレックス・コーラ氏がボストン・レッドソックスの監督を解任され、ニューヨーク・メッツでも新監督として期待されたカルロス・ベルトラン氏が就任直後に解任されるなど複数のチームで影響が出ている。2020年のシーズンを直前に控え、アストロズへの風当たりが厳しいものになるのは間違いないが、ドジャースなどその他のチームは、怒りを胸に秘めながらも今季の戦いに照準を合わせて歩みを進めている。

ベースボールチャンネル編集部

最終更新:1/26(日) 18:13
ベースボールチャンネル

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