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身体は悲鳴を上げ、続ける疑問も感じるけれど......それでも私がバレエを踊る理由

1/26(日) 14:01配信

Suits-woman.jp

どこにでもいる女性でも気がつくと、その世界の『沼』にハマってしまうケースを紹介する同シリーズ。今回お話を伺ったのは、いくら頑張っても何者にもなれない自分に気づきながらも、バレエを辞められない「バレエ沼」です。

バレエ中心の生活が一転して…...

「バレエは子供のころから習っていました。憧れて始めたものだったので、すぐ上達してコンクールでも賞を取るようになったんです。そうすると、自分には才能があるんじゃないかと思って、もっともっと練習するようになりました。気づいたら毎日バレエを中心の生活を送っていましたね」

そう話すのは河野香さん35歳(仮名・会社員)。長い髪はバレエのときにはアップにするので、前髪はあえて作っていないのだそう。透明感のある雰囲気で、長くすらっとした手足にシンプルなジャンバースカートがよく似合っています。

香さんの学生時代は、バレエ漬けの毎日だったそうです。バレエ中心の生活を嫌になったことはないのでしょうか?

「バレエが好きだったから、バレエ中心の生活は苦ではなかったです。学校が終わったらバレエで、友達と遊ぶ時間も勉強する時間もなかったけれど、嫌ではありませんでした。レッスン場にはバレエの友達がいましたし、話も合いました。なにより私はバレエ以外に人に誇れるものなんてなかったので、バレエをしているときが一番自信があったと思います。

それに、学校のシステムはうまくできていて、バレエさえがんばっていれば課外活動重視型の入試を受けられて、受験勉強を頑張らなくても進学することができました。なので、余計バレエを頑張らないとっていう思いがあったんです」

ですが、香さんはそんなバレエ漬けの毎日を短大を卒業したときにやめたといいます。

「夢はバレリーナになることでしたが……。コンクールで賞をいくらとっても、バレエの世界で生計を立てるのは難しいんです。もうトップバレリーナともなれば、生まれつきの体型で決まってきますから。努力では、もうどうにもならないんですよね。そういう意味では、私は才能がなかったと思います。短大を卒業するときに、さすがに進路の選択を迫られて、そのときはもうバレエだけで生きていくことは無理とわかっていたので、消去法で就職を選びました」

香さんはバレエを断念したとき、ちょっとした鬱状態に陥ったそうです。ずいぶんと悩んで、この時期にもがいたといいます。

「いったんはバレエの道をあきらめたんですけど、バレエを嫌いになったわけじゃありません。あのときは、もっとずっと学生生活が続けばいいのにって思いましたね。そうしたら、バレエも辞めなくて済んだのにって。結局、短大までずっとバレエをやっていた私からバレエをとったら何も残らないんです。毎日バレエしかしてこなかったから、他に何をしていいのかわからない......。遊ぶことも働くことも何も楽しいことはありませんでした」

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最終更新:1/26(日) 14:01
Suits-woman.jp

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