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良血ヴェルズネイ。「走る馬特有の バネがある」と名門厩舎が高評価

1/26(日) 6:00配信

webスポルティーバ

厳選!新馬情報局(2020年版)第36回:ヴェルズネイ

 関東の名門厩舎として知られる、美浦トレセンの堀宣行厩舎。同調教師はこれまでに、最多勝利調教師(2015年)、最高勝率調教師(2011年、2015年、2016年)、最多賞金獲得調教師(2016年)といったタイトルを獲得し、ドゥラメンテやモーリスなど、数多くの名馬を育ててきた名トレーナーだ。

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 そんな堀厩舎からまた、将来を嘱望される若駒がデビューを迎えようとしている。ヴェルズネイ(牝3歳/父ディープインパクト)である。

 同馬が大きな期待を集めるのは、何より母がアメリカのGIを複数制した名牝、シャンパンドーロだからだ。

 シャンパンドーロは、2009年にデビュー。翌年の未勝利で初勝利を挙げるまでに7戦を要したが、同年のGIエイコーンS(アメリカ・ダート1600m)で低評価を覆して見事な勝利を飾った。

 さらにその後、GIプライオレスS(アメリカ・ダート1200m)で2着と好走すると、続くGIテストS(アメリカ・ダート1400m)を圧勝。ふたつ目のGIタイトルを手にした。

 以降も、勝ち星こそ挙げられなかったものの、重賞戦線で奮闘。2012年に引退し、日本の社台ファームで繁殖入りした。

 そして、これまでに3頭の子が日本でデビュー。いずれもデビュー前から注目され、競走馬のセリ市「セレクトセール」で、高値で取引されてきた。ヴェルズネイのひとつ上の兄キスラー(牡4歳/父ディープインパクト)も、1億9500万円(税別)の高値で落札されている。

 そのキスラーは、デビュー戦を快勝。その後は、なかなか勝ち切れずにいるが、まだまだ飛躍の可能性を秘めている素質馬だ。

 また、2014年生まれのフォギーナイト(牡6歳/父タピット)も、ダート戦線で活躍。現在4勝を挙げて、さらなる躍進が期待される。

そうした兄たち以上の活躍が見込まれているのが、ヴェルズネイ。すでに堀厩舎で鍛錬を積んでおり、間近で見守るスタッフたちは確かな手応えをつかんでいるという。関東競馬専門紙のトラックマンがその様子を伝える。

「まだ強い調教はやっていないヴェルズネイですが、騎乗しているスタッフからは『走るよ』と前向きなコメントが聞かれました。『時計以上の身のこなしで、走る馬特有のバネがある』とのこと。デビュー戦から、勝ち負けが期待できるでしょう」

 1月19日の3歳新馬(中山・芝1600m)で、堀厩舎所属のルフトシュトローム(牡3歳)が"持ったまま"の圧勝劇で初陣を飾った。同馬との比較で、先述のトラックマンがこんな情報を明かす。

「ルフトシュトロームについても、スタッフは一定の評価をしていました。ただ、あのレースぶりにもかかわらず、(戦前の評価の)トーンはあまり高くありませんでした。スタッフの様子や言葉だけで比較すれば、ヴェルズネイのほうがデビュー前の評価は高い印象があります。『気性も悪い部分はない』とのことで、順調に行けば、かなり楽しみな存在と言えそうです」

 ヴェルズネイのデビュー予定は、2月9日の3歳新馬(東京・芝1800m)。ミルコ・デムーロ騎手が鞍上を務める。

 トップ厩舎が高く評価する3歳牝馬は、初陣でどんな走りを見せるのか。結果次第では、先々への楽しみも大いに広がる。

河合力●文 text by Kawai Chikara

最終更新:1/26(日) 6:00
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