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日本のマスク 意外に知らない「ニッポン入門」

1/27(月) 17:50配信

nippon.com

新たな感染症が流行すると世界的にマスクの需要が増える。一方で毎冬多くの日本人がマスクで顔を覆う姿は、外国人には警戒感を与え、奇異に映るようだ。ただそれは風邪などをうつして「他人に迷惑をかけない」という文化の表れだ。

うつさない・うつされないためのマスク

日本ではここ数年、急激にマスク着用者が増えている。2018年度のマスク国内生産と輸入枚数の合計は、約55.38億枚。1918年のスペイン風邪がきっかけで広まったマスクは、風邪、花粉症、インフルエンザ、防塵、放射性物質対策、と今や予防衛生の必須アイテムになりつつある。また、世界に目を向けても新型肺炎、PM2.5問題、MERS感染症、エボラウイルス、バイクの粉塵公害予防とマスクの需要は増える一方だ。

マーケティング・コンサルタントの富士経済によると、家庭用マスクの売上は2018年で358億円。販売枚数が激増したのは、新型インフルエンザが猛威を振るった2009年。春先になると花粉症対策としてマスクを身に付ける人が増え、夏はエアコンで乾燥したオフィスでぬれマスクを着用する人もいる。コンビニやドラッグストアでは通年、4~5種類のマスクが置いてある。

欧米では、マスクをすると感情が分かりにくいため「重い感染症にかかっているのではないか」「強盗ではないか」などと周囲から警戒され勘違いされることもあるため、病気の時でもマスクをする習慣がないという。

小林製薬の調査結果によると、風邪やインフルエンザの症状があったり、気になったりするときにほぼ毎日マスクを使用する日本人の割合は2008年が18%だったのに対し、2011年には30.6%と増加。ソフト・ブレーン・フィールド社が行った「使い捨てマスクに関するアンケート」では、「風邪・インフルエンザの予防」「風邪・インフルエンザにかかっている時」「花粉症対策」の順にマスク利用の理由が多かった。

「他人に迷惑をかけること」に対してより厳しい日本では、病気を「うつされない・うつさないためにマスクをする」のが、社会のマナーとなっている。

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最終更新:1/28(火) 20:38
nippon.com

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