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中学受験で「うまくいく親子」と「そうでない親子」の明確な違い

1/27(月) 7:01配信

現代ビジネス

 子どもの興味を引き出すユニークな授業で評判の「探究学舎」。現在ここで講師をつとめている森田太郎さんは、13年公立小学校の教師をつとめ、「森田先生が担任になると子どもたちがやるきになる」と評判を呼んでいた。

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 そんな森田さんが自身の経験をもとに伝える連載「タロー通信『風のとびら』」、今回は天王山を迎える中学受験について。担任として6年生のクラスを何度も持っていた森田さんが感じた「うまくいく親子」と「そうでない親子」の違いとは。

「やりたいことがある」受験生の強さ

 もうすぐ2月を迎えますね。6年生の担任をしていた頃、子どもたちの日々の様子が気になる時期でもありました。中学受験を目指す子どもたちにとっては、目の前に迫る入試が心から離れないものです。子どもたちも受験を目の前にした子どもたちを気遣いますし、そういった意味では、小学校の教師にとっても、子どもにとっても少し特別なシーズンです。

 僕がもっとも印象に残っているのは、5年生から受け持った、サッカーをやっていた女の子です。地域の公立中学には女子サッカー部がなく、近隣にも彼女が希望するような女子のクラブがありませんでした。中学で男子と一緒にやって試合に出られるか。それも困難に思われたため、女子サッカー部のある中高一貫校を目指し、5年生から塾に通い始めました。しかも、勉強に集中するためチームをやめるという不退転の決意でした。

 そんな彼女がサッカーの技術を磨いたのは小学校。休み時間の男子とのサッカーでした。本気モードで懸命にボールを奪いに行く姿を見ながら、本当にサッカーが好きで自分を高めたいのだと伝わってきました。きっとうまくいくだろうと思って見守っていたら、見事に合格。中学受験に関して明確な理由や目標がある子はうまくいくんだなと感心しました。

 何食わぬ顔で受験をクリアしてしまう子たちも同様です。ある年は、受験日の後に劇の発表会がありました。二人の女の子は1月31日の放課後も残って、嬉々として小道具を作っていました。明日受験だ! というような緊張感は微塵もありませんでした。

 彼女たちは、理科でも立派なレポートを提出してきました。塾で得た知識を披露するのではなく、新たなテーマを考え、調べ、自分の言葉で書いてきます。学びたいと思う材料と意欲がそこにある、まさに「学びの旬」が訪れている子たちでした。中学受験に関しても、自分の力を高めたい、もっと自分を試してみたいという熱意が突き動かしたからこその決断でした。見事に志望校に合格し、受験日の翌日になると、二人ともすっきりとした表情で登校してきました。そして、残りの学校生活を思う存分楽しんで、卒業していきました。

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最終更新:1/27(月) 17:40
現代ビジネス

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