ここから本文です

新型コロナウイルス「中国の情報隠蔽」を考えて患者数を予測したら…

1/27(月) 6:31配信

現代ビジネス

初動の「情報隠蔽」が痛かった

 中国で新型コロナウイルスによる肺炎が流行している。

 WHO(世界保健機関)は、現時点では「国際的に懸念される公衆の保健上の緊急事態」を宣言するような事態には至っていない、としているが、日本にいるとやはり気になる。東京や大阪、京都などには春節で数多くの中国人が来ているので、日本としても対岸の火事ではすまない。

「エイズ感染」告知後に5人をレイプ 失意が生んだ戦慄の犯行手口

 最新の情報を得るうえで筆者が参考にしているのは、日本語で読める人民日報だ(http://j.people.com.cn/)。最近になって、急に記事が増えてきた。それと、WHOのサイトである(https://www.who.int/westernpacific/emergencies/novel-coronavirus)。WHOのサイトには統計データも出ているが、2015年に韓国などで流行したMERSコロナウイルスの時のようには充実していない。

 そもそも今回は、中国で当初、情報隠蔽があったと思われる。

 武漢市で原因不明の肺炎患者が見つかったのは、先月12日とされている。そして先月の30日には、原因不明の肺炎に関する公式文書がネットに流出している。

 しかし、今月2日になって、地元公安当局がネットで肺炎情報を流しているネットユーザーを処罰した、とされる。これは情報隠蔽と言われても仕方ない行為だ。

 その後、ネットで情報が広がり始め、22日になってようやく中国政府が記者会見を開いた、という初動の遅さがあった。人民日報では、1月20日ごろから感染者数の情報が掲載されるようになった。

「毒性は弱い」とされるが…

 例えば1月25日には、新型コロナウイルスによる肺炎の最新の感染状況として、

 〈1月24日午後12時現在、国家衛生健康委員会が29省・自治区・直轄市から報告を受けた新型コロナウィルスによる肺炎の感染者は1287人に上り、このうち重傷者は237人、死者は41人(湖北省39人、河北省1人、黒竜江省1人)だった。すでに回復して退院した人は38人。20省区市から報告された感染の疑いがある人は1965人に上る。新華網が伝えた〉(http://j.people.com.cn/n3/2020/0125/c94475-9651775.html)

 と報道されている。

 こうした状況を受けて、WHOのサイトでも情報が遅ればせながら出てきた。最新の25日の状況レポートでは、患者数1320人、うち中国1297人、日本3人、韓国2人、ベトナム2人、シンガポール3人、オーストラリア3人、タイ4人、ネパール1人、アメリカ2人、フランス3人と報告されている(https://www.who.int/docs/default-source/coronaviruse/situation-reports/20200125-sitrep-5-2019-ncov.pdf? sfvrsn=429b143d_4)。

 中国では、2003年に流行したSARSコロナウイルスが有名だ。2002年11月~2003年8月にかけて、中国を中心に8096人の感染者が出て、うち774人が死亡。致死率は約10%だった。

 似たような話では、先に触れた2015年の韓国におけるMERSの流行もある。2015年5月~2015年12月に186人の感染者が出て、うち38人が死亡。致死率は約20%だった。

 今回の中国の新型ウイルスは、いまのところ致死率3%程度といわれており、SARSやMERSよりも毒性は弱いとみられる。

 しかしいずれにしても、中国政府による情報隠蔽があったことを考慮すると、現段階の中国政府の発表、それに基づくWHOのデータが正しいものとは断言できない。

1/3ページ

最終更新:1/27(月) 17:55
現代ビジネス

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

Yahoo! JAPAN 特設ページ