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子どもの教育費をかけ過ぎた夫婦の末路、無計画な二拠点生活がとどめに

1/27(月) 6:01配信

ダイヤモンド・オンライン

 さまざまな方の家計相談にのっていると、教育熱心なご家庭がとても多いことを実感します。子どもがゆとりを持つ時間がないほど塾に通わせていたり、家計収入のうちかなりの割合を占めるほど授業料の高い学校に子どもを通わせていたり。そうすることで、「子どもは立派な大人になるだろう」「収入の良い仕事に就けるようになるだろう」と考えているのでしょう。

 それは一理ありますが、自分たちの現在や老後の生活に必要なお金のことを考えず、子どもにお金をかけ過ぎてしまうと、後で取り返しのつかない事態に陥る可能性があります。

● 息子を遠方の進学校に通わせたい! 生活ギリギリなのに、二拠点生活へ

 「子どもの進学と暮らしに関わるお金の相談がしたい」と、会社員のKさん(47)がパートで働く妻(45)と相談に来ました。家族はKさん夫婦のほか、大学2年生の長女、中学3年生の長男がおり、都内で暮らしています。

 妻は長男に対して教育熱心で、少しでもレベルが高く、一流大学への進学率が高い高校へ行かせたいと、自分のパート代を全て長男の塾代につぎ込み、一緒になって高校選びをしています。

 そんな中、ある県に評判の良い私立高校があることがわかりました。その高校出身だという職場の上司からも「進学率も良いが、のびのびと過ごせて良い学校だ」と聞き、ぜひ長男にもその高校に入学してほしいと思うようになりました。

 ただ、夫は転職など考えておらず、長女はすでに都内の大学に通っています。今の自宅から息子がその高校に通うことは不可能です。高校に寮はありません。そうした事情から、夫と長女は東京に残り、妻と長男はその高校のある県に移り、2軒に分かれて生活することが一番良いだろう、長男も東京の大学を受験する予定だから数年間の我慢だ、と考えるようになりました。

 単身赴任をして別々に暮らすご家族もいるのですから、それが本当に必要であれば実行してもいいと思います。ですが、Kさんの家計や資産状況は、とてもそれに耐えうるものではありませんでした。

 妻のパート代はすべて長男の塾代で消えてしまうので、普段の生活費は入れられず、夫の収入だけで家計を成り立たせなければなりません。ですが、すでに家計は収支ギリギリか赤字傾向にあります。夫のボーナスで、何とか年間の収支が黒字になっている状況です。

 現在、貯蓄は500万円ほどで、長女の大学の学費や長男の高校の学費を払い、さらにそれ以降の進学費などを考えると、教育費だけで貯金は底をついてしまいそうです。Kさんご夫婦もあと数年で50代に入りますから、そろそろ本気で老後資金についても考えなくてはいけません。

 まずはこの赤字を改善し、きちんとお金を貯めていくこと。妻の収入が生活費を補えるほど増やすことができたら、2軒に分かれる暮らし方でも数年はやっていけるかもしれないことなどを伝え、初回の面談を終えました。

 しかしその後、Kさん夫婦からは連絡がなく、1年ほど経過したころ、再び家計相談に来られました。

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最終更新:1/27(月) 10:20
ダイヤモンド・オンライン

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