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「リアルな戦国」を描写する『麒麟がくる』 やがてくる「本能寺の変」への伏線【麒麟がくる 満喫リポート】

1/28(火) 6:02配信

サライ.jp

明智光秀が初めて大河ドラマの主人公となった『麒麟がくる』。久方ぶりの王道戦国大河への期待は高く、第一回の視聴率は19.1%を記録した。第1回、第2回計120分を振り返る。

ライターI:『麒麟がくる』1・2話計120分。どう受け止めていますか?

編集A: 端的にいって、やはり脚本がいいとドラマが締まる、ということに尽きます。

I: 1年以上前から、〈名作大河『太平記』の池端俊策さんが脚本担当だから〉と珍しく期待していましたよね。

A: 脚本がいいということに加えて、しっかりした野外セット、斬新な演出、カラフルな衣装など、どれをとっても〈今後の展開が楽しみだ〉としかいえません。久方ぶりのわくわくですね。前半生が謎に包まれている光秀が美濃や堺にいるのが違和感なく受け入れられるのは、やっぱり脚本の力ですよね。

I: カラフルな衣装については、「戦国ってあんな色彩豊かだったの?」とネットを中心に議論を呼びましたけど。

A:戦国時代って、井伊とか真田の〈赤備え〉だとか、黄母衣衆、赤母衣衆とか色彩豊かですよね。緻密な考証で知られる黒沢明監督の『乱』なども原色の衣装が目を引きました。『麒麟がくる』の衣装は、黒沢監督の長女・和子さんが担当です。戦国の色づかいってこうなんだーって見ていると楽しめますよ。

I:いろいろと「リアルな戦国」が出てくるところはどうですか? 野盗が登場したり、乱取りで売買のために縄をかけられる人々、荒れる京都に汚れた孤児、関所で関銭を徴収する僧兵など、あげたらキリがない。女性が座るシーンも立膝だったり、細かいですよね。

A:天文年間に在位していたのは、後奈良天皇ですが、歴代の中でもっとも朝廷が貧しい時代。資金不足で10年間も即位式ができなかった。そういう細かい描写があるのはすごいですね。立膝は、演じる俳優さんはたいへんだと思いますが(笑)。

I: そういえば、稲葉山城のセットもすごいですよね。野外はもちろん、屋内の階段などしっかり再現されていますし。合戦シーンはどうでしたか?

A:第2話の合戦は、斎藤道三と織田信秀の間の「加納口の戦い」を描いていますよね。これは『信長公記』に記されていますが、史実をしっかり描くべきところは忠実にしかも濃厚に展開されているところが『麒麟がくる』の深いところだと思います。信秀の弟の討ち死にもしっかり出ていましたし、参陣していた熱田大神宮宮司の戦死にも触れられている。

I: ドローンなどの最新撮影機材を駆使しているというのは、どうですか? 制作サイドは、〈昔からヘリやラジコンヘリで同じような撮影はやっている〉と謙遜していますが。

A: 確かにそうなんですが、〈ドローンなど最新機材で撮影された迫力の合戦シーン〉と聞くと、俄然興味を引きます。実際に、合戦シーンは迫力満点でした。女性の視聴者がどう感じるのかはわかりませんが。

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最終更新:1/28(火) 12:28
サライ.jp

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