ここから本文です

子どもの頃からのアウトドア体験で得られた経験

1/28(火) 18:40配信

YAMAKEI ONLINE(ヤマケイオンライン)

今回は私自身が移住することで実現した、幼稚園・保育園での子どものアウトドア体験について紹介したいと思います。

私はネパールやスイスで現地トレッキングガイドを経験したあと帰国し、息子が3歳、娘が生まれるタイミングで、八ヶ岳の標高1200mの森のログハウスへと移住しました。現在は登山案内人をしながら、アウトドアに根ざした生活をしています。

そんな私たち家族も、今から10年以上前、長男が生まれた時には、東京都内のマンションに住んでいました。そこはビルの6階で、ビルとビルの間から、少しだけ空が見えるようなマンションでした。

長男が歩けるようになると、私たち家族は積極的に近所の散歩や公園に出かけるようになりました。これは、自分の子どもにも、なるべく自然に触れさせたいと思っていたからです。

また、食材にも気を使って、週末になると2駅先で開かれる週末マーケットまで走って行って(当時、私はトレランもしていました)、新鮮な野菜を入手するようにしていました。

子どもがある程度大きくなり、遠出が可能になると、かつて自分が足繁く山登りに通った秩父や、八ヶ岳方面に子どもをハイキングに連れ出すようになりました。

ある時、まったく偶然に、八ヶ岳に移住したご夫婦と知り合いになり、彼らが耕している畑にお呼ばれしたのです。その畑には、無農薬&有機肥料で綺麗に耕されたフカフカの土がありました。そこで、長男は信じられない行動にでたのです。

土の上を“泳いだ”のです。

うまく表現できませんが、まさに泳いでいるようにゴロゴロを畑の土の上を転がりまわり、楽しそうに“泳いだ”のです。

見ていた大人たちは一瞬何が起こったのか分かりませんでしたが、ともかくその様子が可笑しくて一斉に笑ってしまいました。

長野へ移住。長男は山岳展望バツグンの幼稚園へ

東京に帰って日常の中で、6階の部屋までエレベーターで上がり、ビルとビルの間の狭い空を見上げて天気を伺い、近所の公園の遊具で遊ばせている中で、私は気がついたのです。

「自然どころか、土が無いな~」

1日を過ごすのは、リノリウムの床だったり、アスファルトだったり、プラスチックの遊具の上ばかりで、公園に少しある土もカチカチで板のような地面です。おそらく、長男は柔らかなフカフカな土を見つけて本能的に飛び込んだのでしょう。

「やはり子育てはもっと自然の多いところでしたい」、そう思うようになりました。

ちょうど長男が3歳になる頃で、幼稚園を探していました。ただ、近所の幼稚園は抽選に落ちてしまい、また、2人目の子どもを授かったタイミングでもありました。

私はもともと、会社員を辞めた後に、数年かけてバックパッカーをして世界一周し、ネパールやスイスで暮らしていたくらいの根無し草だったので、これを機に本格的に地方への移住を模索し始めました。

いろいろ検討した結果、先の八ヶ岳の畑に近い、長野県の原村に引っ越しを果たしました。

以前の記事にも書きましたが、移住の決め手は、長男が通う予定の幼稚園の園庭から見える、360度の山岳展望でした。

八ヶ岳や北アルプス、南アルプス…、素晴らしい展望が広がっていたのでした。実はそこから見える山並み、全て私は登ったことがあったのです。ただ単に、息子に「お父さんはここから見える山、全部登ったんだゾ!」と言いたかっただけなんですが…。

結果として、長男はその幼稚園でのびのび過ごさせてもらい、これまで連載で書いた通り、その後、長男を八ヶ岳の周辺の山に連れ出した時でも不満を言わず、キャンプをしたり登山をしたりと、野外に出ることを苦に思わない子どもに育ちました。

1/3ページ

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事