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トランプの弱みを握るボルトン、弾劾裁判で証言か

1/29(水) 18:11配信

ニューズウィーク日本版

<共和党のミッチ・マコネル上院院内総務は1月28日、内々で共和党の上院議員たちにこう語ったという。民主党がボルトンを証人として招致するのを止めるのに必要な票数が確保できない、と──>

1月28日午後、ドナルド・トランプ米大統領の弁護団が冒頭陳述を行った後、米上院で多数派を握る共和党のミッチ・マコネル上院院内総務は非公開の会合で、現段階では民主党の証人招致を阻止できないと話したという。この会合の内容を知る共和党の情報筋が、APとフォックス・ビジネスに語った。

【動画】トランプの精神状態をめぐる米メディアの報道まとめ

新たな証人を承知するか否かで共和党と民主党が争うさなかに飛び出した発言だ。もし本当なら、トランプに不利な証拠を握るとみられるジョン・ボルトン元大統領補佐官(国家安全保障問題担当)などの証人が弾劾裁判に出ることになる。上院における弾劾裁判の証人招致をめぐる採決は、数日中に実施される予定だ。

民主党が弾劾裁判でボルトンなどの証人に証言させるためには、共和党上院議員4名からの賛成票が必要だ。造反しそうな共和党議員も既に何人かいる。ミット・ロムニー上院議員とスーザン・コリンズ上院議員は、証人招致もやむをえないと示唆している。

迅速な裁判と無罪判決を第一にめざしてきた共和党とトランプの弁護団は、最近さらなる圧力にさらされている。近く刊行予定のボルトンの回想録の中に、トランプに不利な記述があることが報じられたのだ。

それによれば、トランプは2019年8月にボルトンに対し、大統領選のライバルになりそうなジョー・バイデン前副大統領など民主党候補の調査にウクライナの当局者が応じるまで、ウクライナに対する3億9100万ドルの軍事支援を引き続き凍結したいと述べたという。

この内容が確認できれば、トランプの罷免を求める民主党側の主張を裏付ける材料となる。

ボルトンは、議会に求められれば証言に応じると言っている。トランプが現在と過去の側近に対して、弾劾裁判に協力するなと命じているにもかかわらずだ。トランプは今回の弾劾裁判を「でっちあげ」であり「魔女狩り」と繰り返し非難している。

ボルトンが回想するトランプとの会話の内容は、トランプ弁護団の主張と矛盾する。弁護団は、トランプは見返りを目的に援助をしたことはない、と主張してきた。

こうしたトランプとボルトンの主張の食い違いは、アメリカ有権者の疑念を呼び、真実を知りたいという思いをかきたてている。クイニピアック大学が1月28日に発表した最新の世論調査では、有権者の圧倒的大多数(75%)が、上院は証人招致を認めるべきだと回答した。調査対象者の回答は、支持政党の主張におおむね沿っている。 証人を招致すべきだと回答したのは、民主党支持を自認する人では95%、共和党支持者では49%、無党派層では75%だった。

トランプの弁護団は、ボルトンの証言を認めることに対して警告を発してきた。ボルトンの発言は「証拠にならず」、裁判にさらなる混乱をもたらすおそれがあるという。トランプへの圧力が高まることは確かだろう。

(翻訳:ガリレオ)

クリスティナ・チャオ

最終更新:1/29(水) 18:11
ニューズウィーク日本版

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