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法律でダメと決まっているからダメ……日本人の大麻に対する認識が“古い”理由

1/29(水) 11:45配信

文春オンライン

 日本で有名人が大麻取締法違反で逮捕される、というニュースが跡を絶たない。1月28日には、大麻取締法違反と関税法違反の罪で起訴されたプロスノーボーダー・國母和宏被告(31)に、懲役3年執行猶予4年(求刑懲役3年)が言い渡された。しかし、日本では大麻関連のニュースが“ゴシップ”としか扱われない。

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 アメリカのマリファナの歴史や現状、合法化に至る道のりを取材し、「 真面目にマリファナの話をしよう 」(文藝春秋)にまとめたニューヨーク在住の佐久間裕美子氏が、アメリカと日本の“大麻”に対する認識の違いを書く。

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日本とアメリカではまったく違う“大麻”の認識

 大麻関連の有名人の逮捕が起きると、それなりに世の中が騒がしくなるのだが、メディアの報道姿勢といえば、発表をそのまま流すタイプか、その人の生活ぶりを詮索するゴシップしかない。そして、大麻に対する認識が、世界でどう変わっているのかを報じようとするメディアはまだあまりに少ない。

 こんな日本を後にして、アメリカに戻ってくると、日本では「触ると犯罪」として扱われる大麻という植物が、「カンナビス」(大麻・マリファナの学術用語)が世の中が注目するコモデティとして扱われている。マリファナの医療使用をめぐり、特定の疾患を対象とした研究結果が日常的に発表される。マリファナ関連株価についての解説が、テレビで流れたり、新聞に取り上げられたりする。こんな状況にあって、アメリカと日本を行き来していると、ふたつの時代を往復するタイムトラベルをしているような気にすらなる。

 かつては危険なドラッグと目されたことのあるマリファナ/カンナビスが、アメリカにおいて、そして国際社会において、いかにしてオルタナティブ医療に使われたり、合法的に取引されたりするようになったかの経緯については拙著「 真面目にマリファナの話をしよう 」に詳しく書いたが、日本の外に一歩出ると、マリファナに対する認識は、急速に変わりつつある。

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最終更新:1/29(水) 12:51
文春オンライン

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