今年、タイガー・ウッズが一度でも優勝すると、それはとてつもない1勝となるに違いない。ウッズは昨年10月に日本で行われた米ツアー「ZOZO・チャンピオンシップ」に勝ち、サム・スニードが持つツアー最多優勝記録の82勝に並んだ。スニードが29年をかけ、52歳で作り上げた記録だが、ウッズはこれを23年、43歳で達成したのだ。
ウッズは、1996年のプロ入りの年に「ラスベガス招待」で初優勝。その後、快調に勝ち星を積み重ねた。途中、左ヒザの故障や腰痛に加え、不倫スキャンダル騒動などもあって3年間ほど優勝から遠ざかったものの2012年に3勝を挙げて復活。ツアー74勝として“帝王”ジャック・ニクラウスを抜き、歴代2位となった。そして、昨年、4度目のマスターズ制覇とZOZOで最多勝記録に並んだ。スニードが記録を作ったのは1965年の「グレーター・グリーンズボロ・オープン」で、実に54年間も不可侵の記録だった。
現在、ウッズに次ぐ勝利数を誇る現役プロは5歳年上、48歳のフィル・ミケルソン(米国)だがツアー通算44勝(歴代9位)とウッズには遠く及ばない。それだけに簡単に抜かれることはないだろう。もし、ウッズが記録を更新すれば、その数字は永遠に残る可能性がある。
余談だが、「タイガー」という呼び名をニックネームだと思っているファンは多い。が、正式なミドルネームで「エルドリック・タイガー・ウッズ」というのが本名だ。父親のアール氏がベトナム戦争中、その勇猛果敢さから「タイガー」と呼ばれていた戦友のグエン・T・フォン大佐が戦場で行方不明になったのを悔やみ、同大佐の生還の願いを込めて、息子がプロデビューした21歳の誕生日に正式に改名申請したものだ。
そんなツアー優勝回数の日本記録は尾崎将司の94勝。2位の青木功の51勝を大きく引き離している。現役最多勝の片山晋呉も31勝。こちらの記録も永久不滅の数字になりそうだ。
文・古賀敬之(スポーツライター)
最終更新:1/30(木) 10:20
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