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なぜ「口が臭い」と、肥満しやすいのか?

1/30(木) 12:03配信

Tarzan Web

「今日は歯磨きサボっちゃお」。これが太る第一歩になるんです。口内で悪玉菌が増えると、肥満どころか生活習慣病に発展することも。

歯磨きをしないと、肥満してしまう?

歯磨きをサボりがちな人のイメージとは、どんなものだろうか?

「自分のカラダや健康は自分で守っていくんだという自覚、心理学でいうところの自己効力感に乏しい人が少なくありません。逆に虫歯や歯周病になる前に定期検診に来る人は、向上心があるといえます」と分析するのは、歯周病の最前線で治療と研究に打ち込む花田信弘教授(鶴見大学歯学部探索歯学講座)だ。

歯磨きがおそろかになると、当たり前だが歯は汚れたまま。舌では食べかすや細菌の死骸、老廃物などが舌苔となり、味覚の受容器、味蕾を塞ぐ。

「味蕾が塞がると味覚が鈍くなってしまうので、濃い味、塩分の多い食事を好むようになると考えられます」

自分の健康に対してちゃんと気を遣っておらず、味が濃いものばかりを好んで食べる。それはずばり、太っている人のことではないか?

さて、昨今では糖尿病の患者に歯周病が見つかると、主治医は歯科への通院を勧めることがあるという。歯周病を治療し、症状が軽くなると血糖値のコントロールがしやすくなるからだそうだ。

少し意外に思うかもしれないが、読み進んでもらえれば分かるように、実は口と肥満やメタボリックシンドロームは、今回ご紹介する「リボ多糖」という物質を媒介に、深く密接に関わっているのだ。

太っている人は口が臭くなりやすい?

人体はいたるところに常在菌が存在する。そしてそれは、口の中さえ例外ではない。腸内細菌と同様に、口腔内細菌にも善玉、悪玉(歯周病菌)、そして優勢な側に味方する日和見もいる。

その数が尋常ではない。なんと約700菌種、全10億個が這い回る。大腸に次ぐ一大宇宙だ。

さて、大食漢が食べるばかりで歯磨きをはじめとする口腔ケアを怠ると、細菌は増えるしプラーク(歯垢)も溜まる。

「歯ブラシで取り切れなかったプラークに潜む細菌が分泌する有害物質(外毒素)や、細菌自体が持つ有害物質(内毒素)は歯肉に炎症を起こします」

歯肉に起こる炎症が歯肉炎。こうなると悪玉菌の活動で口は腐敗臭が漂い、周囲にも漏れ出す。歯肉炎が進行すると、歯肉溝は次第に深い歯周ポケットとなり、深さが4mmに達したら、歯周病と診断される。

「悪玉菌は酸素を嫌う(嫌気性)ため、酸素の届かない歯周ポケットの奥に潜み、糖質をエサに増殖します。三大栄養素のうち口の中で低分子に分解されるのは糖質だけです。それが歯周ポケットの奥に入り込むために症状が進むと考えられます」

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最終更新:1/30(木) 12:03
Tarzan Web

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