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マスク売り切れ問題、中国人の買い占めが日本にまで及ぶ事情

1/30(木) 6:01配信

ダイヤモンド・オンライン

 中国で発生した新型コロナウイルスは、すでに14カ国・地域に広がっている。29日朝には発生地の湖北省武漢にいた日本人206人がチャーター機で帰国。喜ばしいが、帰国者の中に咳・発熱症状を持つ人がいたという報道を読み、国内での感染拡大を懸念してしまう人も少なくない。そんな心理を背景に、多くの人がマスクを買おうとするのだが、ところがドラッグストアなどでは今、品切れや購入数量制限が続出中だ。理由は日本在住や訪日中の中国人が大量に買い求めているからだ。あの大量のマスクはどこでどうなっているのか。中国を熟知するジャーナリストによる、マスク蒸発問題のルポ。(ジャーナリスト 高口康太)

【アマゾンやメルカリでのマスク高騰ぶり、グラフと画像はこちら】

● 23日を境にマスク市場激変 メルカリは異次元相場に

 「マスクがない。どこを見ても売り切れ」

 帰宅した妻が嘆いた。中国の友人に送るためにマスクを買おうとドラッグストアを数軒回ったというが、どこも売り切れだったという。近所のスーパーに少しだけ残っていた個包装のマスクをどうにかゲットできたが、数十枚入りの大容量のものはまったく見つからなかったという。

 それならばネットで購入しようとアマゾンを開くと、品切れの表示が目立つ。在庫があるケースでも普段よりもかなり値段が上がっているようだ。アマゾンのデータを調べると、品切れや価格高騰が起こったのはどの商品も基本的に同じ日。1月23日だ。この日は中国政府が、武漢など湖北省の複数の都市を封鎖し、各都市に繋がる公共交通機関を運行停止した日だ。省外の中国人にとっても、新型肺炎を受けた非常事態が通告されたに等しく、この日を境に中国人はみな危機対応モードに入っている。

 こういう時こそ頼りになるのがメルカリのはずだ。チェックしてみると、アマゾン以上に値上がりが激しい。使い捨て防じんマスクが8個で1万2800円、20個入り2万円など、思わず「暴利だ!」と叫びたくなるような価格がつけられている。

 ツイッターをのぞいてみると、「マスク売り切れ!怖い」「どこいってもない」といった書き込みがあふれている。まあ、新型肺炎のニュースが連日トップニュースを飾っている状況では不安になって買う人が増えるのも当然だろうか。面倒くさがりの私も妻に命じられてしぶしぶマスクをつけているぐらいなのだから。

● 10倍で転売する薬局に 政府は巨額罰金で鉄槌

 内訳は、中国人による購入も多いようだ。自宅近くの郵便局で職員に話を聞いてみると、「確かにここ数日、中国人の方の国際郵便がすごく増えています。中身はみんなマスクですね」とのこと。仕事柄、ウィーチャットなどのメッセージアプリやSNSには中国人の知人が多いが、「マスクがない!」「送ってくれないか」などのメッセージがあふれている。たんに不安に駆られて、というわけではない。

 ある在日中国人の知人は「中国のマスク、めっちゃ値段がつり上げられていて辛いんです。実家のある蘇州市では今、厳戒体制でマスクなしで外出することは禁止されているのに、手に入らないと買い物にもいけません」と嘆いていた。

 湖北省での都市封鎖、旧正月休みなど、中国政府による全力の封じ込めが話題となっている。この流れの中で、マスク買い占めに対する政府の対策もすさまじい。天津市では12元(約152円)で仕入れたマスクを128元(約2050円)で販売していた薬局に300万元(約4800万円)の罰金が課された。他の都市でも巨額の罰金を課すなど厳しい取り締まりが続いている。

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最終更新:1/30(木) 17:55
ダイヤモンド・オンライン

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