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好物のマカロンで重症の食物アレルギーに、40歳妻が倒れた意外な原因

1/31(金) 6:01配信

ダイヤモンド・オンライン

● 海外土産の口紅が原因か 好物のお菓子で突然倒れた

 正月旅行から帰国した友人のお土産は化粧品だった。日本製品ではちょっとない、かわいらしいパッケージのアイシャドーと口紅。アイメイクはあまりしない藍さん(仮名・40歳)だが、眉と口紅のメイクはちゃんとする。眉は毛の長さを整えて、足りない部分をペンシルで描き足し、パウダーでぼかす。口紅は一塗りで印象がパッと華やかになるレッド系がお気に入りだ。

 お土産の口紅もレッド系で、発色ものびもよかったため、近所のコンビニに出かけるときもササっと塗るほどハマった。

 ただ1つ気がかりがあった。唇がやけに荒れるのだ。乾いた感じがしてピリピリしたり、プツプツとした水泡ができて、かゆみが生じたりする。

 最初は、冬だから空気が乾燥しているせいだろうとか、疲れているせいだろうと思い、薬用のリップクリームをつけてしのいでいたが、どうやらお土産の口紅を塗ったときだけ症状が出ることに気が付いた。

 (残念だけど、成分があっていないのかも)

 そう考えて、使用を控えることにした矢先に「事件」は起きた。

 休日のティータイムに、好物のいちごクリームのマカロンを食べていたときだった。口の中がなんだか腫れているように感じ、味が分からなくなった。(あれっ)と思うと同時に全身がかゆくなり、胸苦しさを覚え、そばにいた夫の剛士(仮名・42歳)さんが「あっ」と声をあげる。

 「藍、目が大変だよ。瞼(まぶた)がすごい腫れてきた」、慌てて立ち上がる剛士さんの姿が視界のなかでぐらりと傾き、藍さんは倒れて病院に救急搬送された。

 食物アレルギーによるアナフィラキシーショックだった。

● アレルゲンは虫から抽出する 赤色のありふれた着色料

 救急医のケアを受け、容態が安定した藍さんはアレルギー外来に回された。アナフィラキシーを引き起こしたアレルゲンを特定し、対策を講じなければ、また同じことが起きてしまう。

 藍さんが倒れた状況から、医師はマカロンの添加物であるコチニール色素に由来するアレルギーを疑った。

 コチニール色素(カルミン酸)は、南米産のサボテンに寄生する昆虫であるコチニールカイガラムシから抽出される赤色の色素で、食品(清涼飲料水、菓子類、ハム、かまぼこなど)や医薬品、医薬部外品、化粧品(口紅、アイシャドーなど)に着色料として使用されている。お弁当などによく入れる、真っ赤なウインナーソーセージの赤色にも使われていることが多い。

 ただし多くの症例で、アレルギーの原因は色素の成分そのものではなく、残存していたカイガラムシ由来のタンパク質によると推定されており、タンパク成分の濃度を低くすれば、アレルギーのリスクは低下すると考えられている。

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最終更新:1/31(金) 11:20
ダイヤモンド・オンライン

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