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「先駆者としてやりたい」 ノジマステラ北野新監督、女子サッカー挑戦に込めた“覚悟”

2/1(土) 21:20配信

Football ZONE web

未知のなでしこを選んだ理由は「女子サッカーも面白いかなという思いが芽生えてきた」

「1カ月前、まさか自分がこの場に立っているとは想像していませんでした」

 なでしこリーグ(日本女子サッカーリーグ)1部ノジマステラ神奈川相模原の北野誠新監督は、2月1日に行われた新体制発表会見で開口一番そう胸中を明かした。

 帝京高で高校サッカー選手権制覇を経験し、卒業後はJSL1部の日立製作所(現・柏レイソル)と旧JFLの京都パープルサンガ(現・京都サンガF.C.)でプレー。指導者としては、京都のユースコーチ・監督、ロアッソ熊本のヘッドコーチ・監督を経て、2010年にカマタマーレ讃岐の監督となり、四国リーグ→JFL→J2と昇格に導くなど、9年間の長期政権を築いた。昨季はシーズン途中に低迷するFC岐阜の監督を託されるなど、これまで歩んできたサッカー人生は女子サッカーとは無縁だった。

「去年、一昨年とだいぶしんどかった」と吐露する北野監督の下には今オフ、現場以外の役職も含めて複数のオファーがあったという。それでも、ノジマステラの代表取締役を務める深井正吉氏の熱意、そして未知なる女子サッカーへの関心に揺り動かされた。

「一番最初に代表のほうから熱く、ノジマステラはこういうサッカーで、来年プロリーグを目指しているから、なんとか力を貸してほしいという話を頂きました。(昨年12月に行われたなでしこジャパンの)E-1選手権を見て、いろいろな人になでしこの話を聞いて、女子サッカーも面白いかなという思いが、少しずつ少しずつ芽生えてきた感じです」

Jリーグで培ってきた経験をなでしこリーグへ注入「俺がここで成功すればたぶん…」

 長年Jリーグのクラブで手腕を振るった監督が、なでしこリーグで指揮を執った例は決して多くない。北野監督自身、覚悟を持って女子サッカー界に飛び込む決断をしたと話す。

「俺がここで成功する。そうすれば、今までJリーグでやっていた監督さんがたぶんなでしこリーグに来る。女子サッカーのレベルも上がって、もっともっと盛り上がるだろうと。女子サッカーを盛り上げる先駆者としてやりたいという気持ちはあります。男子も女子もサッカーは同じ。長い間Jリーグの監督として培ってきた経験を、すべてなでしこリーグへ注いでいこうと思います」

 なでしこリーグは現在、日テレ・東京ヴェルディベレーザが5連覇中と女王の座に君臨。昨季7位に終わったノジマステラにとって、2020年の目標に掲げるリーグ優勝を果たすためには避けては通れない壁だ。しかし、北野監督は「勝たせることはできる」「タイトルは取れる」と力強くファン・サポーターに宣言している。

「僕の見たところでは、みんな同じサッカーで、ベレーザを目指してやっている。そうじゃなくて、違うサッカーをして少しミスマッチを起こせば、すべて解決する。ポゼッションサッカーなのか、カウンターサッカーなのかではなく、いかに前に運ぶか、いかに相手からゴールを奪うか、そこに特化することが大事。J2もJ1もみんなそうやっているし、それぞれのスタイルを持ってやらないといけない。女子だからこう、という固定概念が強すぎる。フットボールをやろうよ、ということです」

 2年連続でキャプテンを任されたDF石田みなみも、「今年のステラはすごく面白くなると思います」と期待を抱く。創設9年目、神奈川、そしてなでしこリーグの「ステラ(イタリア語で星の意)」となるべく、北野新監督を中心にチーム一丸となって飛躍を目指す。

Football ZONE web編集部・小田智史 / Tomofumi Oda

最終更新:2/2(日) 10:03
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