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女子マラソン代表の残り1枠は? “名古屋の覇者が近い”説〈週刊朝日〉

2/5(水) 7:00配信

AERA dot.

 女子マラソン東京五輪代表の座をめぐる争いが佳境を迎えている。すでに前田穂南(23)と鈴木亜由子(28)が内定し、残るは1枠。現時点での最有力候補は松田瑞生(24)だ。1月26日の大阪国際女子マラソンで、派遣設定記録を上回る2時間21分47秒で優勝した。

【写真】最有力候補の松田瑞生選手はこちら

 ただ、代表選考の最後の対象レース(女子)は、3月8日の名古屋ウィメンズマラソン。名古屋で松田の記録を破る選手が現れなければ代表に決まるが、好記録が出やすい大会としても知られ、最後までもつれることも考えられる。松田はレース後、自身のツイッターに<名古屋の結果を待ちます。>と投稿。マラソン解説者の金哲彦さんはこう指摘する。

「大阪国際女子マラソンと同様に平坦なコース。開催時期の違いはありますが、気象条件さえそろえば好記録が期待できます」

 舞台がいいだけでなく、“役者”もそろっている。出場が目されている選手の中で期待値が高いのが、一山麻緒(22)と安藤友香(25)だ。一山は昨年3月の東京マラソンで、初マラソンながら日本選手トップ。昨秋のマラソングランドチャンピオンシップではハイペースの展開を作る積極性をみせた。安藤は大阪での松田の記録を11秒上回る自己記録を持つ。それを記録したのは2017年の名古屋というのも見逃せない。

「その2人に加え、大阪国際を途中棄権し、出てくるだろう福士加代子選手(37)。代表はこのあたりに絞られているのでは」(金さん)

 3月の名古屋に出場する選手たちには“利点”もある。天候次第と前置きしつつ、金さんは解説する。

「松田選手の記録を基準にペースが作れる、いわば後出しじゃんけんができるのは大きな強み。大阪国際ではペースメーカーのいい走りによって松田選手の好記録が生まれました。名古屋でもペースメーカーの走りがカギを握ると思います」

 ちなみに五輪金メダリストの高橋尚子と野口みずきは、名古屋ウィメンズの前身の名古屋国際女子マラソンの優勝者。名古屋で勝者となれば、東京五輪での金メダルが見えてくるか。

「アフリカ勢の壁は分厚く、表彰台の真ん中はかなり難しい。ただ、男子に比べれば、世界の上位陣とのタイム差は大きく開いていない。メダルの可能性はあると思います」(金さん)

 レース序盤から目が離せそうにない。(本誌・秦正理)

※週刊朝日  2020年2月14日号

最終更新:2/5(水) 12:33
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