立春、節分といった言葉は、日本で古くから使われているというイメージがあるので、日本の暦、のように思っている方もあるかもしれませんが、もともとは中国で作られた「二十四節気」の中の言葉です。東洋医学で使われる思想「陰陽五行論(説)」と同じ頃にできたとされています。
二十四節気は、1年を24に区切ってその時期の季節をとらえようとする暦のようなもの。その始まりが立春、というわけです。
立春は一般的に使われているカレンダーのお正月とはスタートがずれていますが、慌ただしく過ぎた1月1日のあとにもう一度「スタート」にぴったりな日がある、と考えるのはどうでしょう。
12月は師走、お正月を迎えるためにいろいろと忙しいことも多くばたばたと過ぎ、お正月は先月のこのコラムにも書いたように案外に体がくたびれてしまった、という人も多そうですし、そもそも冬の真っ只中、新しいことを始めるのにも向いていない。
そこで立春です。「春が立つ」というのは、いきなりにょっきりと春が大きく生えるのではなくて、春の兆しが「少しずつまじり始める」、そのスタートの時期。実際には寒さが厳しい頃ですが、寒い中にも、日差しが真冬よりも明るくなり、すでに日も長くなり始めて、春が少しずつ近づいている感じが見つけられるはずです。
「春」は東洋医学では「木」の季節。木の芽が出て、茎を伸ばし、葉を増やして大きくなっていくようなイメージを持っています。体も心も、冬にじっくりと蓄えた思いやエネルギーを、少しずつ芽生えさせるように動かし始めましょう。
本格的に暖かくなり、どんどん花が咲いて葉が茂る3月4月はある意味、伸びていくエネルギーの勢いが強く、不安定で、コントロールがしづらいこともありますが、この立春のころの春はまだ始まったばかり。この頃から体を整えておけば、本格的な春の到来をうまく乗りこなすことができます。
…と、季節や昔からの風習からもスタートに向いている日がある、というわけなのですが、実際のところなんでも、いつでもいいんです、何かを変える、始めるきっかけは。もし、今の自分の体調や生活を「もう少し良くできたらいいな」「できるんじゃないかな」ということがあるなら、それに向かって動き始めるにはぴったりのタイミングですよ、ということなんです。
体のことは、頭でどれだけ考えても、なんにも変わりません。体は実体があるので、変えるには実際のアクションが必要なのです。春の始まり方と同じように、少しずつでいいんです。日常に新しい習慣を馴染ませていくように、何かを変えていくにはいいタイミングですよ。お正月以降温めてきたアイデアを動かし始めましょう!
最終更新:2/5(水) 19:00
GINZA



















読み込み中…