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整形地獄にハマった元アイドルの主張「泣きながら“張ったエラ”を殴り続けた…」

2/8(土) 8:45配信

bizSPA!フレッシュ

小学生6年生からのリプライで我に返る

 腫れが引いた鼻は、思い描いた理想の形をしていました。前より「鼻先が硬い」以外は完璧。あれほど嫌いだった鏡を食い入るように見つめました。

 しばらく経ったある日、またまた懲りずに「顔が気持ち悪い」というリプライが。そのアカウントを見てみると、相手はなんと小学6年生の女の子。その時、ふと「今までなぜあったこともない人の言葉に傷つけられてきたのか」という思いが頭をよぎりました。

 死ぬほどの思いをして、家族に心配をかけ、そして貴重な大学生活はバイトしか記憶にありません。大事な夢を忘れて、顔を変え続けることに人生をかけてしまい、なんて自分は馬鹿だったんだろうと痛感しました。

 私が顔を変え続けている間、周りの大学生はサークルで仲間を作り、旅行し、恋をして、勉強をして……そう考えると、失ったもののあまりの大きさに後悔の念に苛まれました。

母に整形を気付かれ、号泣

 綺麗な顔になって、前から知り合いだった男性からの誘いも増えましたが、全く嬉しくありませんでした。外見は変わっても、全く中身の変わってない私に声を掛けてくるということは、「世の中所詮、顔」なんだと、人間不信になったものです。

 ある日、久々に帰省すると、母に「整形したの?」と聞かれました。私はとっさのことに言い訳できず、「うん」とだけ返答。母は今までに見たことのないほど、悲しそうな顔で「そのままであなたは充分可愛かったのに」とぽつりと言いました。

 その瞬間、どれだけ母を悲しませたのだろうという感情で胸が溢れてしまい、「ごめんなさい」と泣きながら、謝まることしかできませんでした。

人前で笑えるようになった

 整形をして失ったもの、辛いと思ったことはたくさんあります。

・家族、友人を心配させたこと
・整形の後に付き合った彼氏に、整形を告白するか悩んだこと
・戻れない普通の大学生活
・人間を信じられない心
・所詮、顔だと思ってしまう癖
・整形を叩くネットの声や現実の声を聞いたとき

 それでも今、私は整形したことを後悔はしていません。

 今の顔は気に入っていますし、人前で笑えるようになりました。それまでは自分のようなブスが服や化粧品を買っても仕方ない、とおしゃれする気もなくしていましたが、段々とおしゃれも楽しめるようになりました。

 正気に戻ってからは、芸能事務所もやめて、自分の顔をそこまで気にすることもなくなりました。世の中、顔で判断される部分は確かに多いけれど、それでも終わりのない「整形地獄」を過ごすよりも、自分の顔を受け入れるほうが良いのではないかと今では思います。

整形に依存すると終わりはない

 整形に依存すると終わりはありません。あの時、気づかなければ、私は一生整形し続けることになっていたでしょう。

 だからこそ自分を好きになるための整形はしてもいいけど、人に認められるための整形は本当に意味がないものとも思いました。人の美的感覚は十人十色。

 どんな顔になったとしてもあなたのことを「可愛くない」という人はいるはず。だからこそ、整形を考えている人は、「自分のため」の整形をしてください。

<TEXT/雛野まほ(@hinanomaho)>

bizSPA!フレッシュ 編集部

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最終更新:2/8(土) 10:21
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