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マセラティ クアトロポルテは「4ドアのフェラーリ」だ。「美しさ」と「妖しさ」を合わせ持つイタリアンGTのススメ

2/9(日) 21:41配信

GQ JAPAN

自動車は走れば何でもいい。そう考える人は多いし、間違いでもない。しかし、自動車の個性が薄くなり、EVやカーシェアリングが普及する「今」だからこそ、クルマに「遊び」や「冒険」を求めたい。伊達軍曹が贈る攻めの自動車選び。第7回はカーマニアの心をくすぐるイタリアのラグジュアリーGTモデルだ。

【写真を見る】美しきクアトロポルテの5代目!

あえてイバラの道を進むことで手に入るもの

郊外や地方都市に住まうのであれば話は別だ。しかし東京あるいはそれに準ずる都市に住まう者にとって、「実用」を主たる目的にクルマを所有する意味はさほどない。

そんな状況下で「それでもあえて自家用車を所有する」というのであれば、何らかのアート作品を購入するのに近いスピリットで臨むべきだろう。

すなわち明確な実益だけをそこに求めるのではなく、「己の精神に何らかの良き影響を与える」という薄ぼんやりとした、しかし大変重要な便益こそを主眼に、都会人の自家用車選びはなされるべきなのだ。

そう考えた場合におすすめしたい選択肢のひとつが、日本では2004年から2013年にかけて販売された妖艶なるイタリアン・スポーツサルーン、先代のマセラティ クアトロポルテである。

最新世代のマセラティを新車で買うならいざ知らず、先代のユーズド・マセラティというと「故障が心配で」という人も多いかもしれない。

先代クアトロポルテの中古車が本当に故障しがちかどうかはいったん措くとして、心配になる気持ちは理解できる。

なぜならば、先代マセラティ クアトロポルテは単なる4ドアサルーンではなく、やや大げさには「4枚ドアのフェラーリ」とも言える1台だからだ。

イタリア語でクアトロ(4つの)ポルテ(扉)という車名が与えられたこの4ドア・スポーツサルーンは、初代は1963年に登場したマセラティの中核をなすシリーズ。今回推す先代は、その5代目に相当する。

先代クアトロポルテのデビューは前述のとおり2004年だったが、開発は1997年にマセラティがフェラーリ傘下となってすぐに始まっていた。

開発の指針はズバリ「フェラーリのようなマセラティを作る」ということ。フェラーリオーナーに対して、マセラティを「追加購入したい!」と思わせるようなモデルを作ろうとしたのだ。

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最終更新:2/9(日) 21:41
GQ JAPAN

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