ここから本文です

壮絶な告白シーンに反響! 木村佳乃“薫”の見せた強さと弱さ<アライブ>

2/9(日) 12:00配信

ザテレビジョン

松下奈緒主演のドラマ「アライブ がん専門医のカルテ」(毎週木曜夜10:00-10:54、フジテレビ系)が話題を呼んでいる。強い絆で結ばれつつあった2人の女性医師、腫瘍内科医・恩田心(松下)と、外科医・梶山薫(木村佳乃)だが、2月6日放送の第5話で描かれたのは、絆を打ち砕く薫の涙の告白だった。木村演じる薫の鬼気迫る演技に、視聴者の注目が集まった。

【写真を見る】関川(三浦翔平)により追い詰められていく薫(木村佳乃)…

※以下、第5話までのネタバレがあります

■ 「ごめんなさい、本当にごめんなさい…」

同作は、“がんの専門家”・心と腕のいい外科医・薫が、がん患者のさまざまな事情に向き合っていく医療ドラマ。「Dr.コトー診療所」(2003、2006年)や「白い巨塔」(2003~2004年)、「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」(1st season、2008年)など良質な医療ドラマを輩出してきたフジテレビ木曜ドラマ枠だ。

だが、そこに心と薫それぞれの深い事情が絡み合うことで、「アライブ―」は医療ドラマの枠に収まらない展開を見せてきた。

まず初回で明らかになったのが、心の夫・匠(中村俊介)の身に降りかかった事故。大けがをした匠は、緊急手術を受けるも意識が戻ることはなく、数カ月後に帰らぬ人となった。

その手術に立ち会っていたのが薫だった。薫は、匠の死が自分のせいだと思い悩み「遺族のためにできることをしたい」一心で、心のいる横浜みなと総合病院へ転院。だが、心との信頼関係が強くなればなるほど秘密を打ち明けるのが怖くなり、薫の苦しみは深まっていった。

そして第5話。追い詰められた薫はついに決心し、心の前に立った。「話さなくちゃいけないことがあるの」と切り出した薫。あふれる涙を拭おうともせず、事情を知らず励まそうとする心の手を振り払って「違うの! 匠さんを死なせたのは、私なの」と絞り出した。

明るく優秀な“薫先生”から一転、涙を流し、ただただ「ごめんなさい、本当にごめんなさい…」と繰り返す薫。鬼気迫る演技に、視聴者からは「しんどい」「つらすぎて直視できなかった…」「木村佳乃さんの凄みのある演技に呼吸を忘れた」といった声があふれた。

■ “被害者遺族”としての苦悩

薫の抱える事情は重く、複雑だ。自分のミスが原因で人一人の命を奪ってしまったと自らを責め、心に献身的に寄り添うことにかすかな救いを見出してきた。

さらには薫自身も25年前に医療過誤で父親を亡くし、当時の執刀医を許せずにいる。医療過誤の被害者遺族の苦しみ、痛みがわかるからこそ、心に秘密を打ち明けることができない。

そんな薫の人物像に説得力を与えているのは、木村のコントラスト際立つ演技だ。

明るく前向きで技術も高く、患者からの信頼も厚い薫。第2話(1月16日放送)では、若くして乳がんを患った佐倉莉子(小川紗良)に自分も乳がんだったことを打ち明けた。

手術に不安を感じる莉子のため、薫は上半身裸になって再建した胸を見せ、きっぱりと言った。「ニセモノって思うかもしれないけど、時間が経つと愛情が湧くし、自分の一部になるよ。もし、傷が恋の弊害になるんだったら、そんな人は運命の相手じゃないから」。薫の強さが印象的に描かれたシーンだ。

一方、心の前では弱さが覗く。匠の手術のことを打ち明けようとしては、心の信頼を失う恐怖でひるみ、心に「心配してくれてありがとう」と感謝されると、言うべき言葉を見失ってしまう。強くもあり、弱くもある薫がもがき苦しむからこそ、視聴者の共感を呼び、胸を打つ。木村は、そんな薫の強さと弱さの対比を声のトーンや視線の動かし方でくっきり表現する。

迷いと苦しみの中にいた薫に引導を渡したのは、薫自身の言葉だった。5話、薫が父親の医療ミスの件で謝罪に訪れた関係者をなじる場面。「本気で謝罪する気があるなら、どんな方法でもするじゃないですか! できるじゃないですか!」という言葉は、そのまま薫自身に突き刺さった。その顔にはぼう然とした表情が浮かび、薫の悲痛な決意をうかがわせた。

そして、涙の告白。薫は、打ち砕かれた心との絆を取り戻すことができるのか…。2月13日(木)放送の第6話では、その後の2人の関係性が描かれる。

■ 心と薫の絆の行方は…「アライブ」第6話あらすじ

薫の手技が匠の死につながったと知らされた心は、信頼していた薫に裏切られていたと感じ、混乱と苦しみの中にいた。心は、薫を避けるようになる。薫は退職願を提出するが、薫の手術を待つ患者もいるためすぐに辞めることはできずにいた。そんなある日、心は新たな患者・土方絵麻(清水くるみ)と向き合うことに。一方、匠の医療過誤を調べる関河隆一(三浦翔平)は、当時の事実を知る新たな人物と会っていた――。(ザテレビジョン・取材・文=酒寄美智子)

最終更新:2/9(日) 12:00
ザテレビジョン

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事