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11年ぶり復活V 早大ラグビー部を目覚めさせた指揮官のカミナリ

2/10(月) 7:02配信

FRIDAY

新国立競技場で行われる初のラグビーの試合となった大学選手権決勝で前年度王者の明治大学を破り、11年ぶりの優勝を遂げた早稲田大学。同大は10日、納会と新体制発表を行う。一昨年まで4大会連続で選手権4強入りを逃すなど低迷していた名門ラグビー部を、就任から2年で日本一に導いた相良南海夫監督の続投が濃厚だ。大学4年時に主将を務め、卒業後は三菱重工の社員としても活躍してきた50歳の自称「昭和のおっさん」は、いかにして母校を復活させたのか――。

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◆失敗を恐れる姿が許せなかった

監督就任の打診を受けたのは、2017年12月のクリスマスだった。創部100周年となる2018年度の優勝に向け3年計画で強化を進めてきた山下大悟監督が、成績不振により任期を1年残して辞任。OB会からの推薦を受け、急遽大役を引き継ぐこととなった。

最多15回の大学選手権優勝を誇る強豪にして国内屈指の人気校の指揮官に指名されたのだから、名誉であるのは間違いない。もっとも当時の早稲田は、2年連続大学選手権で初戦敗退するなど苦境にあえいでいた。火中の栗を拾うような思いもあったのは確かだろう。

試練はさっそく訪れる。就任後最初の公式戦となった4月の関東大学春季大会初戦で、前年度関東大学対抗戦6位の日本体育大学に22-32で敗戦。復活に向け勢いをつけるはずの試合で、チームはいきなりつまずいた。

この試合の後、普段はめったに声を荒げることのない相良監督が、語気を強めて厳しい言葉を部員に投げかけた。負けたからではない。失敗を恐れ、チャレンジしようとしない選手たちの姿勢が、我慢できなかった。

「春はトライアンドエラーを重ねて成長していこうと言っていたのに、『失敗しちゃいけない』という風にしか映らなかった。負けたことじゃなく、そういう後ろ向きの姿が悔しかったので、怒りました。『監督が変わって思うようにいかないのは俺のせいにしてくれていい。でもその前に、自分たちがやるべきことをやってないんじゃないか?』と。その時くらいですね、負けた後にキツいことを言ったのは」

◆厳しく指摘し合うことで、チームが変わった

大きく世代の異なる選手たちとどう接するか。どんな競技のどのカテゴリーの指導者にも共通するテーマだろう。この点で相良監督が「幸運だった」と語るのは、自分自身がちょうど現部員と同世代の子どもを持つ父親だということだ(注:長男の隆太は現在立教大学3年生でラグビー部所属。次男の昌彦は早稲田大学の1年生で、レギュラーとして大学選手権決勝に出場した)。

「私自身もそうなのですが、今はできるだけ子どもに失敗させたくないからと、保護者が先にレールを敷いてしまう。そういう環境で育ってきているから、子どもも『失敗してもまた次がある』という感覚をなかなか持てない。でも監督を務めるうえでそんな親心はいらないと思っていたし、失敗しない限り成長はない。そういうプロセスで進めたのが、かえってよかったのかなと思います」

もちろん当初は部員にも戸惑いがあった。「そんなこと言ってもどうせ失敗したら怒られるんだろうな、と受け取る選手は多かったと思います」。それでも根気強く言い続けていくうちに、選手は徐々にチャレンジすることをためらわなくなった。それに連れて、失敗から課題を明確にし、克服することでチーム力が高まる――という好循環が生まれていった。

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最終更新:2/10(月) 10:07
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