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芋王国・鹿児島発の麦焼酎で勝負 サントリーが「大隅 OSUMI〈麦〉」を発売

2/10(月) 14:05配信

オーヴォ

 鹿児島県・大隅半島。薩摩半島と並んで焼酎の蔵元が並ぶ“焼酎大国”として知られる。県内に114の蔵元があり、そのほとんどで焼酎を製造。主流は芋だ。サントリーグループの大隅酒造(鹿児島県曽於市大隅町)でも、本格芋焼酎「大隅 〈OSUMI〉」を製造し、2019年2月から料飲店に販売、好評を博している。

 そんな中、サントリースピリッツ(東京都港区)は、新たに「大隅 OSUMI〈麦〉」を2020年2月25日から発売する。2月6日に東京都内で開いた発表会で、同社輸入リキュール・スピリッツ・焼酎部長の清水悟氏は、芋が中心の鹿児島で麦焼酎を造ることについて「焼酎を飲む人は芋と麦を両方飲んでいる」と狙いを話す。

 居酒屋などで焼酎を飲む業務用焼酎市場についてのインターネット調査を基にした同社の推計で、「芋オンリー」の人は300万人、「麦オンリー」は250万人で、「芋・麦両方飲む」人は440万人と最も多いことが分かったという。

 清水部長は「440万人のうち、芋メインの人はビールの後、芋・芋・芋を飲んで4杯目に麦に。麦メインの人は、麦・麦・麦と飲んで次に芋を飲むというふうに味を変えて飲む傾向にある」と解説する。

 本格芋焼酎「大隅 〈OSUMI〉」が、2019年の販売目標だった2万ケース(1ケース=720ミリリットル×12本)を上回る3万1000ケースを達成したこともあり「麦でも挑戦してみよう」と決断したという。



 新たに挑戦する麦焼酎のコンセプトは「香り」だ。「大隅 OSUMI〈麦〉」は、「すっきりとしたキレがあり、フルーティーな香り」を目指した。それを実現したのは「大隅〈芋〉」で培った製法“香り厳選蒸留”だ。焼酎は蒸留の経過時間とともに「フルーティーな香り」→「甘み・コク」→「焼酎臭さ」→「焦げ臭」へと変化するという。大隅酒造では「甘み・コク」の段階で蒸留をストップし、“焼酎らしさ”より、香りの高さを重視した。

 鹿児島から発表会のために上京した大隅酒造の斯波大幸(しば・ひろゆき)工場長は「香り厳選蒸留に加え、日本酒で吟醸タイプに使うような酵母を使用することで、さらに香りが豊かになった」と説明した。原料の麦はオーストラリア産大麦。「でんぷんを多く含み、タンパク質量が適度。品質のばらつきも少ない」(斯波工場長)という。大隅酒造では毎年9~11月は芋焼酎を製造するので、それ以外の季節で麦に取り組む。

 この日は料理研究家のオイ氏が「大隅 OSUMI〈麦〉」に合う料理を披露した。メニューは「チキン南蛮」「ピェンロー(白菜と豚肉の鍋)」「チーズスティック」の3品。オイ氏は「洋風にも合う。懐が深い焼酎だ」と話した。

 「大隅 OSUMI〈麦〉」は、芋と同様に居酒屋など料飲店向けに販売。希望小売価格は、900ミリリットル瓶が917円(税別)。「大隅 OSUMI〈麦〉」の発売に伴い、本格芋焼酎「大隅〈OSUMI〉」の商品名は「大隅 OSUMI〈芋〉」に変更される。

 清水部長は、販売について「まずは料飲店向けに出し、評判などをみて将来的には家庭用の一般販売も考える」と話した。当面は居酒屋や焼き鳥屋などで楽しむことになりそうだ。

最終更新:2/10(月) 15:43
オーヴォ

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