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V字回復! レネー・ゼルウィガーが憑依演技でアカデミー主演賞!

2/10(月) 13:14配信

FRIDAY

レネー・ゼルウィガーが『ジュディ 虹の彼方に』でジュディ・ガーランドを熱演し、第92回アカデミー賞(日本時間2月10日開催)で主演女優賞に輝いた!

【受賞作の名シーン】『ジュディ 虹の彼方に』

受賞作の『ジュディ 虹の彼方に』はアメリカでは昨年9月から公開されているが、日本公開は3月6日から。よって、「レネーが演じたジュディ・ガーランド」と言われてもピンと来ない人も多いはずだ。

とりいそぎ、予告編だけでも観て欲しい。そこには「本当にレネーが出演しているの?」と混乱するくらい、わたしたちの頭に浮かぶ、あのレネーの姿が見当たらない。

『ジュディ 虹の彼方に』は、47歳の若さで亡くなったハリウッドの伝説的ミュージカル女優、ジュディ・ガーランドの最後の仕事と私生活を描いた伝記映画だ。子役としてドロシー役を演じたミュージカル映画『オズの魔法使』(1939年)をきっかけに売れっ子となったジュディだが、気まぐれな性格と薬物中毒が原因でキャリアは低迷して行く。その晩年のエピソードが描かれている。

この映画の見どころのひとつが、レネー本人が実際に歌っているという歌唱シーンだ。ラミ・マレックがクイーンのフレディ・マーキュリーを演じ大ヒット、アカデミー主演男優賞も獲得した『ボヘミアン・ラプソディ』(2018年)は吹き替えだったが、本作ではレネーがすべての歌唱シーンで美声を響かせる。

もちろん、素晴らしいのは歌声だけではない。歩き方や仕草、表情のひとつひとつに、「ジュディ・ガーランドが憑依している」と評判だ。

幼い子供たち(女優で歌手のライザ・ミネリと女優のローナ・ラフト)との関係や、5人目の夫との恋を描いたシーンでも、繊細で複雑な演技をこれでもかと披露している。

トム・クルーズと共演した『ザ・エージェント』(1996年)で注目を浴び、2000年代にはシリーズ化された『ブリジット・ジョーンズの日記』(2001年)などで超のつく売れっ子だったレネーだが、「本来の自分でいられる時間があまりにも少なすぎる」と、2010年から2016年までの6年間、映画業界から距離を置いていた。

この充電期間は、世間からはキャリア低迷期と捉えられており、「レネーとジュディの境遇に重なるものがある」「だからこその迫真の演技」という見方もある。

また、ほかの映画賞ではなくアカデミー賞での女優賞獲得には、大きな意味がある。セクハラ映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインは、若手女優らに性的関係を迫る際、「レネーもやってきたことだ。彼女のように売れたいだろう?」と持ちかけていたという。

レネーはワインスタインが製作総指揮を務めた作品に複数出演しているため、「ワインスタインに性接待をしたおかげで、スターになれた」という不名誉なウワサを流された。もちろんレネーのパブリシストが完全否定している。

ワインスタインは授賞式直前にライバル作品のネガティブキャンペーンを行うなど、汚い手を使って多くのオスカーを獲得したとも言われる。だが、彼はもう映画業界から追放されている。

ワインスタイン不在のアカデミー賞で、レネーが実力通りにオスカーを獲った。これからも円熟と共にさらなる活躍が期待される、50歳女優の記念すべき戴冠である。

文:原西香
(はら あきか)海外セレブ情報誌を10年ほど編集・執筆。休刊後、フリーランスライターとして、セレブまわりなどを執筆中

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最終更新:2/10(月) 13:14
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