2月6~9日の期間、ベルギーのオステンドで開催された「FIBA 東京 2020 オリンピック予選大会」(以下OQT)。女子日本代表はすでに東京オリンピックの出場が決定しているが、世界を相手に「チーム、個人の力がどこまで通用するか」(渡嘉敷来夢)を測り、経験値を積むべく戦いに挑んだ。
【OQT現地レポート】追い上げ及ばずベルギーに敗戦
スウェーデン(75-54)、ベルギー(84-92)と対戦して1勝1敗で迎えた最終日。日本代表はカナダ代表と対戦し、前日と同じように猛追して肉薄したものの、あと一歩及ばず68-70で惜敗。通算成績1勝2敗で大会を終えた。
4チーム中3位に終わった日本だが、渡嘉敷来夢は「すごく楽しかった」と振り返る。
「反面、日本では出せない集中力と言いますか、常に気を張っていなければいけないので疲れましたけど、それもいい経験になりました」
193センチの渡嘉敷にとって、自分と同じくらいの身長で、なおかつ自分以上のパワーやスキルを持つ選手と対戦することは、国内ではほぼない。だが一歩世界に出ればそうした選手は珍しくもない。そこに喜びを感じる渡嘉敷にとって、このOQTはオリンピック前におこなう貴重な経験の舞台でもあったというわけだ。
それだけではない。今大会は高田真希が出場回避を余儀なくされ、吉田亜沙美も大崎佑圭も復帰して数か月しか経っていない。渡嘉敷はリーダーとしての存在感も求められた。
果たして、前日のベルギー戦と、今夜のカナダ戦。相手に先行されながら、最後まで諦めずに追い上げた裏側には、ハドルでチームメートを鼓舞し続ける渡嘉敷の姿があった。
「最後まで踏ん張れたのは、みんなもきつそうだったけど、まだ負けたくないという気持ちが見えたので、自分もそこで疲れを見せないように頑張っていたんです。みんながまだいける、追い付けると思っていたので、その気持ちを引っ張って、さらにシューター陣を勢い付かせることができればと思っていました」
キャプテンはチームに一人かもしれない。しかし一人でも多くの選手が“リーダーシップ”を発揮できるようになれば、チームはより強くまとまっていく。OQTは渡嘉敷にとって、プレーだけでなく、精神的にもステップアップできた貴重な大会だった。
(月刊バスケットボール/文・三上太、写真・加藤誠夫)
三上太/月刊バスケットボール
最終更新:2/10(月) 11:18
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