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「中間管理職」の悲しきリアル 役員のコンパニオン扱い、部下の悪評…

2/10(月) 6:10配信

オトナンサー

 アラフォー世代は、仕事の熟練度合いと「まだ若い人たちには負けない」という気力の充実で一番の働き盛りです。多くの企業では、このあたりで役職が上がって次のステップに進みます。中間管理職です。部下を監督・育成する立場となり、仕事も目の前の案件だけでなく、全体を見渡せることが求められます。

 会社に認められて出世し、新しいポジションを得たことでモチベーションは上がることでしょう。加えて、立場が上になれば、周囲からの理不尽な扱いは減るはず…と期待したいところですが、現実はなかなか甘くないようで、中間管理職には中間管理職の苦労がつきまといます。

 アラフォー世代を多く取材している筆者が、現場の生の声を拾ってみました。

「仕事ぶりは行動で示そう」で失敗

 中堅企業で6人の部下を率いるAさん(41歳、男性)は口下手なことを自覚していて、それが部下に与える印象について懸念していました。黙っているとクールさによって人望を集めるような人がいますが、Aさんは黙っていると「何を考えているか分からない」と周りに不気味がられるタイプでした。

 中間管理職に就任したAさんは意気込み、「口下手はなかなか直らないから、仕事ぶりは行動で示そう」と、以前より一層仕事に精を出しました。

「不満や要望が上と下の両方向から来て、一つ問題を片付けたと思うとすぐ次の問題が出てくる。いや『これは大変だな』と」(Aさん)というように、Aさんは一応謙虚に構えていました。

 自分がしかるべきポジションに就いたら、部下の負担をなるべく減らしたいと考えていたAさんは、部下の仕事を引き取り、残業してそれを片付けるなどしていたのですが、「いつも残業しているのを周りが見て、『仕事が遅い』とうわさしていることを知り、『こんな職場辞めてやる!』と思ったことも何度か(笑)役職がついて残業代が出なくなったけど、それでも部下のためと思ってやっていたのにもかかわらずです」(Aさん)

 手伝ってもらった当の部下からは感謝されましたが、口下手でアピールが苦手なAさんの努力は、周囲からなかなか思うようには評価されなかったようです。

「昔から慕ってくれている後輩がいたのですが、彼の口から『Aさんももう会社側の人間だからなー』と冗談っぽく言われ、『そうか、そういうふうに見られているのだ』と初めて気付かされました」(Aさん)

 事実、立場的には後輩が指摘した通りで、Aさんは「少しでも頑張りを評価してもらいたいなら、きちんと社内でコミュニケーションを取りながらアピールしていかなければ」と奮起し、「自分が取り組んでいる仕事を部下にも周知する」「課の朝会で、お互いの仕事を把握しておく(比較的手のすいたその課の社員が、忙しい社員のサポートに回れるようになった)」「相手の目を見て話す」などの努力を続け、現在は少しずつ仕事ぶりが認められているようです。

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最終更新:2/10(月) 12:43
オトナンサー

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