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新型コロナ騒動で、いよいよ韓国・サムスン電子に「危機」が迫る

2/10(月) 6:01配信

現代ビジネス

 足許、中国で発生した新型肺炎が、韓国経済に重大なマイナスの影響を与えている。

 その背景には、中国を中心に世界に張り巡らされたサプライチェーンが大混乱していることがある。

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 中国の需要に大きく依存して業績拡大を遂げてきた、サムスン電子などの大手財閥企業にとってこの状況はかなり厳しい逆風となるはずだ。

 サムスン電子の株価や業績の推移は、韓国の経済指標と強く連動してきた。

 同社一社の業績動向は、韓国経済の成長や景況感に無視できない影響を与えるといえる。

 半導体などの在庫があったとしても、それが使われる自動車など最終製品の生産が停滞すれば、同社の業績懸念は高まりやすい。

 それに伴い、韓国経済の先行き懸念も増す可能性がある。

新型肺炎に大きな被害を受けるサムスン電子

 新型肺炎の発生を受け、韓国の大手財閥企業が対応に追われている。

 その中でも動向に注目が集まるのは韓国最大の企業であるサムスン電子だろう。

 端的に言えば、韓国経済はサムスン電子の業績に左右される。

 2016年半ば以降、中国は景気対策を進めた。

 それに合わせ、同社は中国の半導体需要などを取り込んだ。

 業績は拡大し、韓国の景気が上向いた。

 中国では人々の移動が制限され、企業の活動にかなりの支障が出ている。

 アップルのiPhoneの生産などを手掛ける台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業は、中国での操業停止からアップルへの製品供給が大幅に遅れるとの見方を示した。

 今後の中国政府の対応次第で、ホンハイなどの生産がさらに落ち込み、世界全体の半導体需要が低下する可能性がある。

 これは感染者数の増減などと切り離して考えるべき問題だ。

 モノの生産が進まないと、半導体などが収益を生むことは難しい。

 サプライチェーンの混乱は、サムスン電子の業績下振れリスクを高める要因と解釈すべきだ。

 世界的な5G需要などを背景にサムスン電子の業績の底入れ期待が高まってきたタイミングであるだけに、新型肺炎の発生は痛手といえる。

 サムスン電子が注力してきた車載半導体にも影響が出ている。

 現代自動車は中国からのワイヤーハーネスの調達が困難となり国内生産を停止する。

 独フォルクスワーゲンなど世界の自動車大手の収益懸念も高まっている。

 近年、サムスン電子が中国で半導体の生産能力増強に向けた投資を積み増してきただけに、同社への影響は過小評価できないだろう。

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最終更新:2/10(月) 12:16
現代ビジネス

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