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公開「痴漢発生駅ランキング」、意外な1位は?

2/10(月) 5:16配信

東洋経済オンライン

 電車内の痴漢問題は、容易に解決できない問題だ。男性の乗客は「痴漢冤罪」を極度に警戒する。

【写真】「痴漢レーダー」を開発したQCCCA(キュカ)CEOの兎さんとCPOの片山さん

 一方で、2017年に都内で起きた電車内・駅構内の痴漢行為は年間約1200件とみられるが、『男が痴漢になる理由』の著者・斉藤章佳氏によれば、痴漢行為に遭った女性の9割近くが警察に通報・相談をしていないという。ということは、実際の痴漢行為はその10倍近い可能性がある。痴漢冤罪よりも痴漢行為に悩む被害者の人数のほうがはるかに多そうだ。

 鉄道会社の側でも女性専用車両の導入、防犯カメラの車内設置といった対策を講じているが、どれも決定打とは言いがたい。

 そんな中、痴漢被害を「見える化」する無料のスマホアプリが登場した。その名は「痴漢レーダー」。痴漢行為に遭ったり、見かけたりしたときにポチッと押すだけ。スマホの位置情報機能によって、痴漢が出没した場所の最寄り駅が地図上に表示される。非常にシンプルな仕組みで、なぜもっと早く登場しなかったのかと思うくらいå2だ。

■痴漢被害を「見える化」

 このアプリはなぜ生まれたのか。痴漢レーダーの開発会社QCCCA(キュカ)でCEOを務める禹(ウ)ナリさんとCPO(最高プロダクト責任者)の片山玲文さんに話を聞いた。

 禹さんと片山さんは元ヤフー社員で、「ヤフー知恵袋」の立ち上げ期のコアメンバー。ヤフー知恵袋ではユーザーがわからないことを質問し、それを見たほかのユーザーが回答する。こうしたユーザー同士を結びつけることに禹さんたちはやりがいを感じた。そしてヤフー知恵袋の立ち上げメンバーが中核となり、禹さんがベンチャー企業、キュカを立ち上げた。

 キュカで最初に始めたのは、ハラスメントで悩んでいる人のためのコミュニティサイト。昨年春にスタートし、何カ月か続けていくうちに、回答したい人は多いにもかかわらず、悩みを打ち明けられない人が多いという課題が見えてきた。

 どうすれば悩みを打ち明けてもらえるかを考えていた頃、痴漢に遭ったら安全ピンで刺して対抗することの是非が昨年5月にネットで論争となった。

 そこで禹さんたちは痴漢問題に対して「私たちがどうアプローチできるか」を考えた。そして、悩み相談をするのではなく、地図上で印を残すのはどうかという痴漢レーダーのアイデアに行き着いた。

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最終更新:2/10(月) 5:16
東洋経済オンライン

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