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考えない|しないから幸せ「南の島の幸福論」 vol.4

2/11(火) 12:01配信

ライフハッカー[日本版]

「南の島の幸福論」vol.4は、「思考」について。

ツイアビさんは「考える」ことについて、どう思っているのでしょうか?

早速、彼のメッセージをみていきましょう。

考えることはパパラギ(ヨーロッパ人)を虜にした。

彼らはいわば、自分たちの思想に酔っぱらっているようなものだ。日が美しく輝けば、彼らはすぐに考える。

「日はなんと美しく輝いていることか」。

これは間違いだ。大間違いだ。馬鹿げている。

なぜなら、日が照れば何も考えないのがずっといい。賢いサモア人なら、暖かい光の中で手足を伸ばし、何も考えない。

頭だけでなく、手も足も、腿(もも)も、腹も、からだ全部で光を楽しむ。

「パパラギ」より引用

このメッセージを読んで、「南の島の人たち」と「修行を続ける僧侶」は、共通点が多そうだと感じるのは私だけでしょうか。

GoogleやFacebookなどの大企業が取り入れたことで一気にブレイクした瞑想法「マインドフルネス」は、南の島の人たちにとっては普段、当たり前に実践していることです。

私は、まだまだその域には達することができないため、瞑想アプリを使って「考えない」時間を担保しています。

「考える」のは悪くないが、「考えない」も必要

もちろん「考える」という行為自体は、特に悪いこととは思いません。

ただ、考えすぎている節が現代社会にはあるのかもしれず、バランス調整の意味で「考えない」は必要だろうとは思っています。

「考えない練習」という本が売れたのも、その証拠でしょう。

私たちは「考える」ことに慣れすぎていて、「考えない」は非常に難易度が高く、トレーニングが必要です。理想は自由自在に「考える」と「考えない」を行き来できるようになることなのでしょう。

教育で、幸せになれるか?

ツイアビさんは続けます。

パパラギ(ヨーロッパ人)にとって「教養」というのは、頭のいちばんギリギリのところまで知識を満たすこと。

教養のある人は、ヤシの木の高さ、ヤシの実の重さ、代々の大酋長の名前、戦争の起きた時代をちゃんと知っている。月や星の大きさ、すべての国々の大きさを知っている。何でも知っている。

この知るということの練習を、パパラギ(ヨーロッパ人)は日の出から日の入りまで一日中繰り返し、その生涯の最良のときを費やしてしまう。

「パパラギ」より引用

教育は大事。

そんな疑いようのないこともチャブ台返ししてくるツイアビさん…。

一笑に付すのは簡単なので、少し考えてみたい。

幸福学の大家である前野隆司さん(慶応義塾大学大学院 教授)によると、「教育と幸福は相関がない」というデータがあるそうです。

つまり「教育を受ければ受けるほど、幸せになれる」というのは、もしかしたら幻想なのかもしれません。

教育界は、これから必死で「幸福と教育の相関」を作っていく必要があるのでしょう。

たとえ、それに失敗したとしても、ツイアビさんがいうように、考えずにマインドフルに過ごすというのも現実的ではありません。

私たちにできることとすれば、大切な時間と引き換えに、知識や情報を得ていると再認識すること。

私たちは、今日もネットでいろんな情報を得ています。「生涯の最良のとき」を費やしながら。

学生時代に「因数分解」を学習した時間を返して欲しいと嘆いても仕方ありません。だって過去だから。ただ、未来は変えていけます。

「生涯の最良のとき」を投資するに見合うほどに価値のある情報なのか。そんな視点を持ちつつ、情報の断捨離について考えてみてもいいのかもしれません。

次回は、<シェアをやめない>をテーマに『南の島の幸福論』vol.5をお届けします。

なぜ私たちはシェアをやめたのか、その結果、どうなってしまったのか。お楽しみに!

永崎 裕麻(ながさき・ゆうま)|Facebook

「旅・教育・自由・幸せ」を人生のキーワードとして生きる旅幸家。2年2カ月間の世界一周後、世界幸福度ランキング1位(2016/2017)のフィジー共和国へ2007年から移住し、現在13年目。ライフスタイルをアップデートする英語学校カラーズ校長。

100カ国を旅し、14カ国で留学した経験を活かし、内閣府国際交流事業「世界青年の船」「東南アジア青年の船」に日本ナショナル・リーダー/教育ファシリテーターとして参画。ライター、教育企画の立案、「幸せに気づくコーチング」、「40歳定年」などの活動もしており、フィジーと日本を行き来するデュアル・ライフを実践。2019年からは「幸福先進国」であるデンマークも加えたトリプル・ライフに挑戦中。大阪府生まれ。神戸大学経営学部卒業。二児の父。

著書に「世界でいちばん幸せな国フィジーの世界でいちばん非常識な幸福論」(いろは出版)。

Photo: 永崎裕麻

永崎裕麻

最終更新:2/11(火) 12:01
ライフハッカー[日本版]

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