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ホアキン・フェニックス、主演男優賞受賞の熱きスピーチで兄リヴァーを回想

2/11(火) 18:21配信

ハーパーズ バザー・オンライン

 ホアキン・フェニックスが、トッド・フィリップス監督の『ジョーカー』(2019)の演技でアカデミー主演男優賞を受賞したことは、すでにゴールデン・グローブ賞や全米映画俳優組合賞(SAGアワード)、英国アカデミー賞(BAFTA)を受賞していることもあり、特に驚きではなかったかもしれない。
 いずれの受賞の際も、彼は記憶に残る受賞スピーチをした。

【写真】2020年アカデミー賞レッドカーペット速報

 ゴールデン・グローブの時は、可愛らしくもとりとめがなく、放送禁止用語を消すビープ音でいっぱいだったり、SAGアワードでは他の候補者に思いやりのある感謝を伝えたり、BAFTAでは組織的な人種差別があると思慮深く批判したりと、いろいろだったけれど。だから、アカデミーでの受賞スピーチがとても感動的だったのはうなづける。

「僕は、(受賞によって)自分が他の候補者よりも高い位置に上がったとは思いません」と、話し始めたフェニックスは、役者としてのキャリアで得たもっとも素晴らしい贈り物は、彼自身やアカデミー授賞式に集まった一人一人が、“声なき人に代わって発言する機会”だと述べた。

「男女平等にせよ、人種差別にせよ、同性愛者の権利や原住民の権利、動物の権利でも、僕たちが話しているのは、不平等に立ち向かうということです」と述べてから、動物の権利に焦点を絞った。

フェニックスは、人間が消費するために飼育されている動物は虐待に苦しんでいると表現。

「私たちは自然界に入って行って、その資源を略奪しています。雌牛を人工授精して、子牛を盗む権利があると思っている。母牛が苦しんでいるのは明らかであるにもかかわらずです」

また彼は、自分が厄介な性格の持ち主だという評判があることを謝罪。

「僕はろくでなしの人生を歩んできました。ワガママでした。時に残酷で、一緒に仕事をするのが難しく、恩知らずなこともありました」と、フェニックス。

「でも、この会場にいる多くの皆さんが、僕にセカンドチャンスを与えてくれました。そういう時に、私たちがお互いに支え合う時に、私たちは本領を発揮できるのだと僕は思います。過去の過ちのためにお互いを消し去るのではなく、お互いに助け合って成長する時やお互いに教育しあう時、贖罪に向けてお互いに導きあう時です。それが最良の思いやり(人間性)というものです」

そして、涙を浮かべながら、アカデミー賞にノミネートされながら、23歳で薬物の過剰摂取により悲劇的な死を遂げた兄リヴァーが書いた詩を読み上げた。
「僕の兄が17歳の時、こんな詩を書きました。“走って救いに行け。そうすれば愛と平和がついてくる”と。ありがとう」

Translation: Mitsuko Kanno From Harper’s BAZAAR.com

最終更新:2/11(火) 18:21
ハーパーズ バザー・オンライン

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