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イケアが進める都心部進出、「駐車場がない店舗」を出店へ

2/11(火) 11:30配信

Forbes JAPAN

イケアと言えば、広い売り場に迷路のように通路が配された郊外型の大規模店舗、というのがお決まりのイメージだ。だが同社は、自社店舗での家具購入体験を、現代的な都市生活者のライフスタイルにフィットしたものにしようと、こうした既存のイメージからの脱却を目指してさまざまな試みに着手している。

同社は今、徒歩や自転車、公共交通機関を利用する顧客層を取り込むために、欧州連合(EU)圏内に画期的な新店舗を出店しようとしている。実はこの店舗には、駐車スペースが全く設けられていない。

この店舗はオーストリアのウイーンに建設中で、この街を走る地下鉄の駅と直結する。また、持ち帰りが難しい商品については、すべて24時間以内に配送する計画だと、都市デザイン関連ブログの「ツリーハガー(Treehugger)」は伝えている。

駐車場がないといっても、イケアの全製品ラインアップが揃い、数フロアを擁する大規模店舗になる予定だ。また、緑の草木が配されたファサードや、誰でも利用可能なルーフテラスなど、今の時代を反映した特色あるデザインも採用されている。

小売業専門メディア「リテールワイヤー(RetailWire)」のディスカッションページ「BrainTrust」では、この店舗に関する1月21日付の記事を発端に、議論が繰り広げられた。そのなかで、ベクターサイエント(VectorScient)でエグゼクティブパートナーを務めるスレーシュ・チャガンティ(Suresh Chaganti)をはじめとするパネリストは、この新店舗計画について、配送に関する画期的なアプローチの基盤になる可能性があると評価した。

「良い一手だ」と、チャガンティはコメント欄に書いている。「人口密度が高いアメリカ都心部において、新しい可能性を開くことは間違いない。イケアはこうした店舗を、商品を見て選んでもらう場として位置づけることもできる。顧客は、家の近所のイケア店舗で商品をピックアップしてもいいし、配送してもらうことも可能だ。一定の額以上の商品を購入した場合は、配送料を無料にするのも良いだろう」

「加えて、このようなタイプの店舗では、取り扱う商品のカテゴリーを絞る方法も考えられる。具体的には、どのような交通手段で来店したとしても店舗や倉庫からの配送になってしまうような、大型の商品だけを扱うといった形が考えられる」

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最終更新:2/11(火) 11:30
Forbes JAPAN

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