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安く高品質! コンビニ独自のブランドが続々! それはナゼ?

2/12(水) 21:00配信

BEST TIMES

――あなたはコンビニのない世界を想像できますか? 

いまや日本の日常生活に欠かせない「コンビニ」。もしそのコンビニがなくなったとしたら……。コンビニの最新施策を分析し、小売業の未来図を説く書『コンビニが日本から消えたなら』の著者で、日本一のコンビニ流通アナリスト渡辺広明氏が問いかける。(『コンビニが日本から消えたなら』より一部抜粋し再編集)

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■たばこ売上増に伴いプライベートブランドも増加した

 「セブンプレミアム」「FamilyMart collection」「ローソンセレクト」など、いまやコンビニでも定番商品となったプライベートブランド(PB)があります。お菓子や惣菜、デザート、調味料などの食品から、ティッシュや洗剤といった日用品に至るまで、コンビニ各社で多くのPBが開発されています。 コンビニのPBが増えた理由の1つは「たばこの売上増加」です。 相次ぐ増税によって、この20年間でたばこの価格は約2倍になりました。また、 taspoが導入された2008年以降、コンビニでたばこを購入する人が増えました。このため、コンビニの売上に占めるたばこの割合は増え続けていて、いまや売上全体の25%前後をたばこが占めています。コンビニでは、商品の利益率を約30%と想定していますが、たばこの利益率は11%と低い。売上に占めるたばこの割合が増えれば増えるほど、全体の利益率は下がってしまうのです。 そんな背景のなか、日常使いのお客様を取り込みたいという思惑も重なり、コンビニはPBの強化を始めました。メーカーの商品(NB/ナショナルブランド)は 利益率30~35%ですが、PBの利益率は約50%。つまり、たばこによる利益率低下をPBで補おうとしているわけです。

 

■進化を続けるプライベートブランド 

 そのほかの理由として、2011年の東日本大震災以降、主婦層やシニア層のお客様にPBの魅力が届いたという事象も挙げられます。震災時、セブン-イレブンが被災地に商品供給を行った際、それまでコンビニを利用する機会が少なかった主婦層やシニア層が「コンビニのPBが意外と安くて品質も高い」と気がついたのです。

 かつてPBはPBを専門に製造するOEM工場でつくられていて、品質の向上が課題でした。しかし、現在のPBは一流メーカーの工場で生産されている商品が多い。購買層の拡大を担ったPBは、震災以降、よりいっそう強化の道を進むことになったのです。

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最終更新:2/12(水) 21:00
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