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井上尚弥に不敵な挑戦状。キューバの ベテランが「怪物狩り」を宣言

2/12(水) 6:10配信

webスポルティーバ

「これまでは自分より大きな相手と戦ってきたが、今では適したウェイト(=バンタム級)に落とした。これからモンスター・ハンティング(怪物狩り)に臨みたい。場所はどこでも構わない。私は2014年の大晦日に日本で戦った経験もある」

【写真】井上尚弥の世界戦略シナリオを予想。「禁断カード」など次戦の相手は?

 現地時間2月8日、アメリカのペンシルバニア州アレンタウンで開催されたWBA世界バンタム級タイトル戦で、リボリオ・ソリス(ベネズエラ)に判定勝ちしたギジェルモ・リゴンドー (キューバ)は、試合後にそうまくし立てた。  この日のリゴンドーは、初回にソリスの左フックでダメージを受けるシーンはあったものの、2回以降は得意のアウトボクシングでペースを掌握。ジャッジの採点は2-1ながら判定勝利を収め、階級を下げての2階級制覇を達成し、バンタム級戦線への本格参入を果たした。そのあとに標的として挙げた"モンスター"とは、WBAスーパー、IBF王者の井上尚弥(大橋ジム)にほかならない。

 井上への不敵な挑戦状は、日本メディアへのリップサービスではない。筆者はソリス戦後の会見で井上に関する質問をぶつけようと考えていたが、こちらから尋ねる必要はなかった。会見の半ばでは、現地メディアから井上に関する質問ばかりが飛び、しまいにはその話一色になったのだ。

「井上との対戦も期待されているが?」「井上の印象は?」「昨年11月の井上vsノニト・ドネア(フィリピン)戦をどう思ったか?」「井上がボブ・アラム率いるトップランク社と契約したことが、対戦交渉を難しくすると思うか?」

 この一件は、本格的な米国進出が決まった井上への現地メディアの興味の大きさを示している。同時に、どこかミステリアスな魅力を持つキューバの達人、リゴンドーへのリスペクトを物語っているとも言えるかもしれない。

 稀有な技術を持ちながら、試合が単調になりがち。そんな特徴ゆえに毀誉褒貶(きよほうへん)の激しいリゴンドーだが、独特のカリスマ性に惹かれているメディアはアメリカにも少なくない。

 井上の米国内での評価の高さは周知のとおりだが、39歳にしてハイレベルのスキルを保ったリゴンドーなら、モンスターを苦しめるかもしれない。タイプの違う新旧王者の対決を見てみたい。ソリス戦後の会見での混乱からは、米メディアのそんな昂りが感じられた。

 もっとも、井上vsリゴンドーの早期実現の可能性は高くない。井上は4月25日、ラスベガスのマンダレイベイ・イベンツセンターでWBO王者ジョン・リエル・カシメロ(フィリピン)との統一戦を控えている。この試合をクリアして3団体統一を果たせば、その後はWBC王者との最終統一戦を目指すか、IBFから義務付けられている指名戦をこなさねばならない。

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最終更新:2/12(水) 20:18
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