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D2Cはただの直販ではない タクラムの佐々木康裕ディレクターに聞く“その本質”とは?

2/12(水) 10:00配信

WWD JAPAN.com

ここ数年でトレンドワードとなった “D2C(Direct to Consumer)”。かつてはスタートアップ企業が手掛けるD2Cブランドが多かったが、最近は大手企業もD2Cブランドをスタートさせるなど、大きな広がりを見せている。その一方でD2C=直販=中抜き構造(中間マージンを省く)と捉えている人もいるが、それはD2Cの一面でしかない。ではD2Cの本質とは何か。今回、ビジネス書「D2C 『世界観』と『テクノロジー』で勝つブランド戦略 」(NewsPicksパブリッシング)を1月に出版したタクラムの佐々木康裕ディレクターに話を聞いた。

【画像】D2Cはただの直販ではない タクラムの佐々木康裕ディレクターに聞く“その本質”とは?

WWD:まず佐々木さんが考えるD2Cの定義を教えてください。

佐々木康裕(以下、佐々木):D2Cはメーカー業であるとともに、メディア業でもあり、テック業でもあるのが特徴です。いかにデジタルを駆使して顧客とコミュニケーションを取り、エンゲージメントを高めていくかが重要で、単なる“中抜きのメーカー業”ではないということは理解しておいた方がいいですね。

WWD:最近は日本でも多くのD2Cブランドが誕生してきました。一方でただのトレンドではないかといった意見もありますが?

佐々木:そうは思いません。これからはD2Cという考え方がブランドを運営する上で基本原則になっていくと思っています。D2Cは、「デジタルでお客さまと直接つながって、意見を聞いて、求める以上のものを作る」というのが根本的な考え方です。これまでの「物を売るのがゴール」ではなく、開封体験、実際の使用方法、アフターケアなど購入後のストーリーまでを考えてお客さまと向き合うことが大切なのです。そういう考え方を持たないブランドが、中抜きのビジネスモデルだけをまねしてD2Cブランドというのは、本質的なところではD2Cとは言えない。

WWD:D2Cの強みは顧客データを収集できるという部分にあるといわれていますが、それは伝統的なブランドでもやっているのでは?

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最終更新:2/12(水) 18:38
WWD JAPAN.com

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