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JALの実力はホンモノか?破たんから10年、財務諸表には怪しい影…

2/12(水) 8:52配信

週刊SPA!

―[あの企業の意外なミライ]―

「飛行機は、JAL派?ANA派?」
「わたしはANA派。クレジットカードがANAマイルのほうが貯まりやすいから。ソラチカカード使ってるの」
「俺はJAL派。キャビンアテンダントの制服が気に入ってるんだよね」
「俺もJAL派。classJのシートが福岡出張のとき疲れなくて好きなんだよね。ちょっと払うだけで乗れるし」
「私はANA派。旦那の実家が富山で、富山はANAしかないから」

⇒【写真】JALとANAのB/S比較表

 そんな「ANAとJAL、どっち派?」という、永遠に答えの出ない議論が日本人の間で数十年なされてきたことは想像に難くありません。では、企業としての両社にはどんな特徴があるのでしょうか?

 どちらに将来性があるのか? 一度破綻したJALは大丈夫なのか?

 今回は、そんな企業としての「航空会社のこれから」について財務分析を通して解説します。旅に誘うパイロットは、私、馬渕磨理子。スマホで気軽に読める「航空業界のこれから」の旅にご案内します。

 フライト時間は、約3分間です。シートベルトをお締めになって、お待ち下さい。

お金を持ってるのは、意外にもJAL(阿部寛さんのほう)

 2010年2月、経営破綻により上場廃止となったものの、約3年後の2012年12月には再上場を果たした、JAL。企業の安全性を測る自己資本比率を見てみましょう。

 この自己資本率、JALの経営破綻寸前は数%でしたが、2019年3月期時点では59%まで上がっています。会社更生法の適用を受けて、公的資金の注入や銀行からの債務免除のおかげで純資産に厚みが出ている恩恵を受けていると言えます。

 一方、羽田第二ターミナルのANAの自己資本比率は40%です。また、現金預金もJALが4620億円、ANAが683億円と大きな差があることがわかります。

 今では、阿部寛さんを広告に起用しているJALのほうが現金を持っているのです。

 これは、2010年の会社更生法の申請後、JALが債務免除を受けていることも大きいでしょう。JALは、銀行からの借入金約5000億円を「返さなくていいよ」と認められたのです。結果、有利子負債にも両社で差が生まれています。

 2019年3月期の有利子負債は、JALが約1400億円に対し、ANAが約8000億円。

 B/Sだけを見るとJALはANAよりも自己資本比率が分厚く、現金預金も保有しているため、安全性の高い企業だと思うでしょう。しかし、そうとは限りません。それは、P/Lに表れています。

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最終更新:2/12(水) 8:52
週刊SPA!

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