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new balance/M996(ニューバランス/M996)1988|ランニングシューズの礎を築いた“名作”たち

2/13(木) 17:04配信

FUNQ

M990の機能性を着実にアップさせ、良好なセールスを記録!

【990番台シリーズの人気を不動のものに】
1982年にリリースされたM990は、1000点満点中で990点と自己採点されていたように、ニューバランスのもつ技術の粋を結集したことで、同社のみならず、スポーツシューズ業界随一の機能性を誇るランニングシューズとして、高い評価を得ることに成功。のちのランニングシューズにも大きな影響を与えた、歴史的な名作の1つに挙げられることとなった。1986年になると、後継モデルとなるM995が登場。M990の基本性能を継承しつつスペックアップしていたが、セールス面ではM990と比べて芳しくなかった。古くからのマニアにとってM995は、アルゼンチン製のモデルが比較的安価に日本に並行輸入されていたことを覚えているかもしれない。

そんなM995の次に、1988年にリリースされたのがM996である。アッパーやソールユニットは前モデルにかなり似ているが、デザインは若干シャープな雰囲気にリファイン。ENCAPとC-CAPと呼ばれるミッドソールテクノロジーを搭載することで、クッション性と安定性の両立が図られており、ランナーからの評価は高いものがあった。そして、このM996は前作のM995と比較すると商業的にも成功する。レギュラーモデルとしてリリースされたのはグレーカラーのナイロンメッシュのモデルだったが、こちらのモデルは弁護士や医師といったプロフェッショナルな職業の人々や、企業のエグセクティブから圧倒的な支持を得ることに。それに加えて、しばらくしてホワイト、レッドといったスムースレザーアッパーバージョンがフットロッカーなどで販売されると、カジュアルシーンでも大ブレーク。M996に新たな魅力をプラスすることとなった。

【カジュアルシーンにおいても長く愛されるシューズに】
これらM996のマテリアルバリエーションは、’90年初頭に大きな勢力をキープしていた渋カジファッション愛好家やチーマーと呼ばれた少年たちからも注目され、日本でも人気となったが、そのほとんどは並行輸入で日本に持ち込まれたものであり、国内流通数も少なかったことから、スニーカーマニア、ファッショニスタ両方にとっての垂涎の的となった。この時代に同じくニューバランスのM576のスムースレザーバージョンも人気となったが、M576が全体にボリュームのあるシルエットに対し、M996はスリムでスタイリッシュな雰囲気で、それぞれの魅力が存在しており、上手く共存していたように思う。

1991年に990番台シリーズ第4弾モデルとしてM997がリリースされると、ハイパフォーマンスランニングシューズとしての役割はそちらにバトンタッチしたが、M996は主戦場をストリートとして継続展開。現在もアメリカ製、アジア製モデルともに根強い人気をキープしている。さらに、ミッドソール部分にREV LITE(レブライト)という驚異的な軽量性を誇るミッドソール素材を採用したMRL996のような、M996のクラシックなデザインと先進のミッドソールテクノロジーをミックスしたバリエーションも登場。REV LITEはクッション性と軽量性に優れた素材であるニューバランスのACTEVAより約30%もの軽量化を達成しながら、確かな耐久性と心地よいクッション性を提供。この素材を搭載したMRL996は、デビュー以来、カジュアルシーンで高い人気をキープしている。

【column】
M996は現在も愛され続けているが、単なる復刻だけでなく、先進のミッドソールテクノロジーであるREV LITEを組み合わせたMRL996のようなモデルも登場している。

最終更新:2/13(木) 17:04
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