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総理通訳、天皇通訳まで務めた外交官の「外国語勉強法」を大公開!

2/13(木) 8:00配信

webマガジン mi-mollet

グローバル社会の今、飛行機で現地に飛ばずとも、容易に外国人とコミュニケーションが取れるようになりました。
2020年度は小学3年生からの英語学習がスタートし、夏には世界中の人々が集まるビッグイベント、東京五輪が控えています。
英語をはじめ外国語に接する機会が急速に増える一方、十年以上も英語を勉強しているのに話せない人、外国語への苦手意識が払拭できない人も少なくないのではないでしょうか。
そこで今回、世界でいちばん習得が難しいといわれる「アラビア語」を24歳から学びはじめ、5年後にはアラファト議長のアラビア語通訳を務めた現役外交官、中川浩一さんの著書『総理通訳の外国語勉強法』から、外国語習得に必要な心得を教えてもらいました。

日本人が「英語を習っても話せない」、単純な理由。

 「私はアラビア語をゼロから始めて、公式の外交交渉の会談通訳を行うまでの期間が4年8ヵ月、総理大臣の通訳を行うまでの期間は8年8ヵ月でした。英語でいえば、中学1年生から勉強を始め、高校2年生で外交交渉、大学3年生で総理大臣の通訳を経験したことになります」

 しかも、中川さんは外務省に入省するまで留学経験は一度もなく、もちろん帰国子女でもありませんでした。
また、英語についても大学受験で勉強したのみで、英語を使ったコミュニケーションはかなり厳しいレベルだったと言います。
つまり、中川さんは、24歳の社会人一年目の段階で、ごく一般的な日本人の語学能力しかなかったにも関わらず、5年間で国際的なオフィシャルの場で通訳ができるほどの(しかもアラビア語!)語学力を身に着けたことになります。

そもそも、なぜ中川さんはアラビア語を担当することになったのでしょうか。

「4月からアラビア語担当です」と言われて呆然

大学生の時から外交官を目指していた中川さんは、一年の留年を経て念願の外務省に就職が内定。
しかし、入省直前、中川さんのもとに「アラビア語担当に決まったから、よろしく!」と人事課から連絡が入ったのです。

というのも、外務省では入省の際、新入職員たちに44の専門言語を割り当てるといいます(以下参考)。
しかも、中川さんのように、英語以外の言語が専門になった職員も、当然(というか、外務省内の雰囲気ではできるのが当たり前だそう)、英語はマスターしていなければならず、中川さんは社会人一年目にして人生最大のピンチを迎えます。

ちなみに、総理通訳を務めるのも外務省職員、つまり外交官の仕事です。
語学研修や大使館での通訳実績や評価を踏まえ、各言語で最も優秀な成績を収めた職員が、専門言語の総理通訳を務めるといいます。
これは意外と知られてない事実ではないでしょうか。

【参考】外務省採用の専門言語 英語(アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ)、フランス語、スペイン語、ロシア語、中国語、アラビア語、ドイツ語、朝鮮語、ポルトガル語、インドネシア語、トルコ語、ペルシャ語、ベトナム語、セルビア語、ポーランド語、タイ語、ヒンディー語、モンゴル語、イタリア語、ミャンマー語、 カンボジア語、ブルガリア語、チェコ語、ルーマニア語、ラオス語、ハンガリー語、ウルドゥー語(パキスタン)、ヘブライ語(イスラエル)、ベンガル語(バングラデシュ)、シンハラ語(スリランカ)、ギリシャ語、デンマーク語、スワヒリ語(タンザニア)、フィリピノ語、マレー語、ノルウェー語、フィンランド語、スウェーデン語、オランダ語、ウクライナ語、スロバキア語、スロベニア語、カザフ語、クロアチア語そして、窮地に立たされた中川さんは、外国語を最短距離でマスターする驚異の方法を編み出すのです。

 

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最終更新:2/13(木) 8:00
webマガジン mi-mollet

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